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AIマーケティングツールのデータ保存先を導入前に確認する方法|ブラウザ版とローカル版の違い

公開: 2026-10-09 ・ 更新: 2026-10-09 ・ MOAI 編集部

要点
  • AIマーケティングツールの導入前に確認したいのは、データの「保存先」「外部への送信」「削除と書き出し」「AIに渡る範囲」の4点。ここを見ずに入れると、あとで乗り換えにくくなる
  • MOAIのブラウザ版は、データをそのブラウザの中(localStorage)にだけ保存し、外部に送らない。ローカル版は、自分のPCの data/*.json に保存する。どちらもMOAIにサーバーはない
  • ただし、依頼文をChatGPTやClaudeに貼る、またはClaude Codeで自動実行する場合、依頼文の内容は各AIサービスに渡る。個人情報や機密は依頼文に入れない運用が必要
  • ブラウザ版はブラウザの履歴・サイトデータの削除で消えるため、週1回の書き出しが前提

AIマーケティングツールを選ぶとき、機能や料金は比較しても、「データがどこに保存されるか」まで確認する人は多くありません。しかし、ブランドの方針、書きかけの記事、実績の数字、顧客に関する情報は、事業の資産です。保存先が分からないまま使い始めると、情報の取り扱いに迷ったり、乗り換えのときに取り出せなかったりします。

この記事では、導入前に確認したい項目をチェックリストにまとめ、無料のオープンソースツール「MOAI」のブラウザ版とローカル版を例に、保存先の違いを具体的に説明します。他社製品の仕様は個別に異なり、変わることもあるため、各サービスの公式ドキュメントとプライバシーポリシーで必ず確認してください。

導入前に確認する4つのポイント

確認項目見るポイント確認する場所
保存先データはベンダーのサーバーか、自分のブラウザか、自分のPCか公式ドキュメント、プライバシーポリシー、利用規約
外部への送信入力した内容が、誰に・何のために送られるか(AIの学習への利用を含む)プライバシーポリシー、データ取扱いの説明、設定画面
削除と書き出し自分でデータを削除・書き出せるか。解約後はいつ消えるかヘルプ、利用規約
AIに渡る範囲AIへの依頼に、どの情報が自動で付くか設定画面、実際の依頼文の内容

4つのうち、見落とされやすいのが「AIに渡る範囲」です。ツールのデータが手元にあっても、AIに依頼した時点で、その依頼文はAIサービス側に送られます。保存先と送信先は、別々に確認します。

保存先は大きく3種類

保存先特徴気をつける点
ベンダーのサーバー(クラウド型)どの端末からも使える。共同編集や自動連携がしやすいデータの保持期間・削除方法・学習への利用を規約で確認する。解約後の扱いも要確認
自分のブラウザの中登録不要で使える。データが外に出ない履歴やサイトデータの削除で消える。別の端末・別のブラウザでは見えない
自分のPCのファイルデータを自分で管理できる。バックアップも自由PCの故障・紛失に備えて、自分でバックアップを取る必要がある

どれが優れているかではなく、運用の人数と、扱う情報の性質で選びます。複数人で同じ画面を編集するならクラウド型が向きます。1人で運用し、データを手元に置きたいなら、ブラウザやPCのファイルに保存するタイプが向きます。

MOAIのデータはどこに保存されるか

MOAIは2つのモードがあり、同じ画面で動きます。保存先は次のとおりです。

ブラウザ版ローカル版
使い方URLを開くだけ自分のPCにダウンロードして起動
必要なものなしNode.js
保存先そのブラウザの中(localStorage)自分のPCのファイル(data/*.json)
サーバーなし自分のPCで動くローカルのサーバー(既定のポートは4173)
AIの自動実行なし(依頼をコピーしてAIに貼る)あり(画面のボタンからClaude Codeを起動)
消えるときブラウザの履歴・サイトデータを削除したときファイルを削除したとき

どちらのモードでも、MOAIというサービス側にデータを集めるサーバーはありません。ブラウザ版のデータは、あなたのブラウザの中だけに保存されます。ローカル版では、データは data/ フォルダのJSONファイルに置かれ、画面が5秒ごとに読み直します。ローカル版は、インストール後にネットワーク接続が必要ない作りですが、AIへの依頼を自動実行する場合は、Claude Codeを通してネットワークを使います。

なお、ローカル版のデータは、リポジトリの設定でGitには含まれない扱いになっています。自分のデータを公開リポジトリに誤って載せないための配慮ですが、自分でリポジトリを改造して公開する場合は、データのフォルダを含めていないかを確認してください。

「外部に送られない」の範囲を正しく理解する

MOAIのデータはMOAIのサーバーに送られませんが、次の場面では、内容が他のサービスに渡ります。

つまり、「MOAIが保存するデータが外に出ない」ことと、「依頼文がAIサービスに渡る」ことは、別の話です。個人情報や機密情報は、依頼文や設定に入れないのが基本です。顧客の氏名やメールアドレスのような情報は、そもそもAIへの依頼に必要ないことが多く、入れない運用で十分に済みます。

依頼文に入れてはいけない情報の目安

入れてよい入れない(または伏せる)
ブランドの方針、トーン、禁止ワード顧客の氏名・連絡先・住所
公開済みの記事・投稿の文章契約内容や取引先との未公開の取り決め
公開されている競合の情報パスワード、APIキー、社内の認証情報
自分で集計した実績の数字(個人が特定されないもの)個人が特定できるアクセスログ、問い合わせ内容そのもの

迷うときは、「その文章を、そのままブログに載せても困らないか」を基準にします。困るなら、AIの依頼文に入れないか、固有名詞を伏せた形に書き換えます。

削除と書き出し:データを失わないために

ブラウザ版のデータは、次の操作で消える可能性があります。

対策は、設定画面からの書き出しです。書き出したファイルは、別のブラウザやローカル版に読み込めます。運用に次の習慣を入れてください。

  1. 週1回、実績を記録したあとに、設定画面からデータを書き出す
  2. 書き出したファイルは、日付をファイル名に入れて保存する(上書きせず、直近の数世代を残す)
  3. 月に1回、書き出したファイルを読み込めるか、別のブラウザで確かめる

ローカル版では、data/ フォルダをコピーしておけば、バックアップになります。ただし、ファイルを手で編集すると、画面がエラーになることがあります。更新は画面または同梱のCLI(node cli.js)から行います。

ブラウザ版とローカル版の選び方

こんなときおすすめ理由
まず試したい、インストールしたくないブラウザ版URLを開くだけ。登録も不要
週2本程度で、コピー&貼り付けが苦にならないブラウザ版手作業でも運用が回る
依頼と承認の手間を減らしたい、本数を増やしたいローカル版画面のボタンでAIが自動実行する
データを自分のPCのファイルとして持ちたいローカル版JSONファイルで保存され、バックアップも取りやすい
端末をまたいで同じデータを見たいどちらでも書き出しで移動自動同期の機能はないため、ファイルで受け渡す

ブラウザ版からローカル版へは、書き出し・読み込みでデータを引っ越せます。導入の流れはClaude Codeでマーケティングを自動化するやり方で、ステップごとに説明しています。選び方の全体像はAIマーケティングツールを無料・オープンソースで選ぶ基準も参考にしてください。

導入後に月1回やる見直し

保存先の確認は、導入前に一度やって終わりではありません。ツールの更新や運用の変化で、前提が変わることがあります。月に1回、次の5点を見直します。

この見直しは、10分もかかりません。ですが、データが消えたあとや、情報が意図しない場所に渡ったあとでは取り返せないため、小さな習慣として運用に入れておくことをおすすめします。

また、運用する人が自分1人ではなくなったときは、データの置き場所と扱い方のルールを文章にして共有します。誰がデータを書き出すのか、書き出したファイルをどこに置くのか、AIに貼ってよい情報の範囲はどこまでか。この3点を決めておくだけでも、情報の扱いのばらつきを減らせます。

他のツールを検討するときにも使える質問リスト

MOAIに限らず、AIマーケティングツールを導入する前に、ベンダーに聞くか、公式ドキュメントで探したい質問です。

  1. 入力したデータは、どこに保存されますか(国・事業者)
  2. 入力した内容は、AIの学習に使われますか。使われないようにする設定はありますか
  3. データを自分で書き出せますか。どの形式ですか
  4. 解約後、データはいつまで残り、いつ削除されますか
  5. データの削除を、自分で要求・実行できますか
  6. 第三者(連携先のサービスなど)に、データが共有されますか
  7. 障害や不具合でデータが失われたとき、復旧の手段はありますか

回答が見つからない、あいまいな場合は、重要な情報を入れずに試用だけして判断を保留する、という選択もあります。解約や乗り換えのときに何を書き出すべきかは、AIマーケティングツールを解約する前に書き出すデータでチェックリストにまとめています。

よくある質問

Q. MOAIに入力したデータは、開発者に見えますか

MOAIにはデータを受け取るサーバーがなく、ブラウザ版はあなたのブラウザの中、ローカル版はあなたのPCのファイルに保存されます。そのため、MOAIの側からあなたの入力内容が集められる仕組みはありません。ただし、前述のとおり、AIサービスに貼り付けた内容は、そのサービスに渡ります。

Q. ブラウザ版のデータが消えたらどうなりますか

書き出したファイルがあれば、設定画面から読み込めます。書き出しがない場合は復元できないため、週1回の書き出しを運用に入れてください。

Q. 会社のPCで使っても大丈夫ですか

社内の情報取扱いルールに従ってください。MOAIはデータを外部に送りませんが、依頼文をAIサービスに貼る行為が社内ルールで許されているかは、別に確認が必要です。

Q. 複数の端末で同じデータを使えますか

自動の同期機能はありません。書き出したファイルを、別の端末のブラウザやローカル版で読み込む形になります。同時に複数人が編集する運用には向いていません。

Q. 本当に無料ですか

MOAI自体はMITライセンスのオープンソースで、費用はかかりません。AIへの依頼に使うChatGPTやClaudeの利用料は、各サービスの料金体系に従います。

保存先が分かる状態で、無料で試す

ブラウザ版なら、データは自分のブラウザの中だけ。まず小さく試して、使い勝手と保存の仕組みを確かめられます。

MOAIをブラウザで開く(無料・登録不要)

ローカル版のソースコードは公開されているので、保存の仕組みも自分で確認できます。GitHubリポジトリから入手でき、役に立ったらスターを付けてもらえると開発の励みになります。

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