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BASEのグロースプランに切り替える月商の目安|手数料の損益分岐を計算

公開日:
BASEネットショップ手数料損益分岐グロースプラン

結論: 客単価3,000〜5,000円なら、月商がおよそ33万〜44万円を超えたあたりがグロースへの切り替えを考える目安

BASEには、スタンダードプランとグロースプランがあります。公式の料金ページ(記事作成時点)では、スタンダードは月額0円で、決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%がかかります。グロースは月額が年払いで16,580円、月払いで19,980円、決済手数料は2.9%で、サービス利用料は0円です。

どちらが得かは、**月商と客単価(1注文の平均額)**で決まります。この記事では、公式の料金表記だけを使い、損益分岐の月商を自分で計算します。計算式を示すので、自分のショップの数字に置き換えて確認できます。

結果の目安は次のとおりです。

客単価年払い(月16,580円)の分岐月払い(月19,980円)の分岐
2,000円約29万円約35万円
3,000円約33万円約40万円
5,000円約37万円約44万円
10,000円約40万円約49万円

この記事の要点(共有用メモ)

  • スタンダード:月0円・決済3.6%+40円・サービス利用料3%(公式表記)
  • グロース:年払い月16,580円/月払い19,980円・決済2.9%・サービス利用料0円(公式表記)
  • 客単価3,000円・年払いなら月商約33万円、客単価5,000円・年払いなら約37万円が損益分岐の目安
  • 分岐点の近くでは差が小さい。売上が安定してから切り替える

損益分岐の計算式

公式の料金表記から、1か月の手数料を次のように置きます。月商をS、客単価をp、注文数をN(=S÷p)とします。

  • スタンダードの手数料 = S×6.6% + 40円×N (決済手数料3.6%+サービス利用料3%=6.6%、それに1注文40円)
  • グロースの手数料 = S×2.9% + 月額(年払い16,580円、月払い19,980円)

グロースのほうが安くなる条件は、スタンダードの手数料がグロースの手数料より大きくなることです。式を整理すると、損益分岐の月商は次の式で求まります。

S = 月額 ÷ (3.7% + 40円÷客単価)

3.7%は、6.6%と2.9%の差です。この式に数字を入れて確かめます。

  • 客単価3,000円、年払い:40÷3,000=約1.33%。3.7%+1.33%=約5.03%。16,580÷0.0503=約33万円
  • 客単価5,000円、年払い:40÷5,000=0.8%。3.7%+0.8%=4.5%。16,580÷0.045=約37万円
  • 客単価3,000円、月払い:19,980÷0.0503=約40万円

客単価が低いほど、1注文40円の固定部分の割合が大きくなり、分岐の月商は低くなります。客単価が高いほど、分岐の月商は高くなります。

自分の客単価と注文数の出し方

損益分岐の計算には、客単価と月商が必要です。BASEの管理画面で過去の注文を確認できる場合は、次のように出します。

  1. 直近3か月の売上合計と注文数を、月ごとに書き出す
  2. 客単価 = 売上合計 ÷ 注文数(月ごと、または3か月平均)
  3. 月商 = 直近3か月の売上の平均
  4. 送料を売上に含めるかを決め、計算の前提を固定する(送料の扱いは、公式ヘルプで手数料の対象かを確認する)

まだ販売実績がない段階では、目標の月商と客単価を仮置きして計算します。たとえば、客単価3,000円の商品を月に100件売る想定なら、月商は30万円です。この場合、年払いの損益分岐(約33万円)の手前なので、スタンダードのまま始めて、実績が出てから見直す、という流れになります。仮置きの数字は、実績が出たら置き換えてください。

注意したいのは、客単価が複数の商品で大きく違う場合です。低価格の商品が多い月は注文数が増えて1注文ごとの40円が効き、高価格の商品が多い月は率の差(3.7%)が効きます。平均だけでなく、月ごとのばらつきも見ておくと、切り替えの判断を誤りにくくなります。

月商別に、実際の手数料を並べる

客単価5,000円、年払いのグロースで、月商別に手数料を並べます(単純計算の目安)。

月商注文数スタンダードの手数料グロースの手数料安いのは
10万円20件7,400円19,480円スタンダード
20万円40件14,800円22,380円スタンダード
37万円74件27,380円27,310円ほぼ同じ
50万円100件37,000円31,080円グロース(約5,900円差)
100万円200件74,000円45,580円グロース(約28,400円差)

内訳です。

  • 10万円:スタンダード=10万×6.6%+40円×20=6,600円+800円=7,400円。グロース=2,900円+16,580円=19,480円
  • 50万円:スタンダード=33,000円+4,000円=37,000円。グロース=14,500円+16,580円=31,080円
  • 100万円:スタンダード=66,000円+8,000円=74,000円。グロース=29,000円+16,580円=45,580円

ここから、2つのことが分かります。

1. 売上が小さい間は、グロースは損になる。 月商10万円では、グロースの月額だけでスタンダードの手数料総額を上回ります。月商がゼロの月でも月額は発生するため、立ち上げ期にグロースを選ぶ理由はほとんどありません。

2. 売上が伸びると、差は一気に開く。 月商100万円では、年間で約34万円の差になる計算です。この差が、切り替えを考える理由です。

分岐点の近くで迷ったときの考え方

分岐点の月商に近い場合は、差がほとんどないため、次の点で判断します。

  • 売上が安定しているか: 月ごとの変動が大きいと、売上が下がった月に月額が負担になる
  • 年払いか月払いか: 年払いは12か月分をまとめて支払う。月払いは月額が高い代わりに、解約の自由度が高い
  • 季節性: 繁忙期だけ売上が伸びるなら、グロースへの切り替えと戻しのタイミングを事前に決める
  • 機能の違い: 手数料以外の機能差があるかを、公式の機能一覧で確認する

目安として、分岐点を3か月連続で明確に上回っているなら、切り替えを検討する価値があります。1か月だけ上回っても、翌月に下がると損になる場合があるためです。

計算に入っていない費用

上の計算は、公式の料金表記にある手数料だけです。実際には、次の費用が加わることがあります。

項目内容(公式表記または注意点)
決済方法の加算PayPay・Amazon Pay・PayPalでは、決済手数料にシステム手数料相当額の1%が加算される
PAY ID経由の注文決済手数料3.6%+40円とサービス利用料5.9%がかかる
振込手数料確認した公式ページに金額の記載がなかった。入金前にヘルプで確認
事務手数料同上
送料・梱包材手数料とは別に、商品ごとにかかる
販促費・広告費集客のための費用

決済方法によって手数料が変わる点は、特に重要です。たとえばPayPayでの注文が多いショップは、計算上の手数料率が上がります。自分のショップでどの決済方法が多いかを、数か月分の実績で確認してから計算すると、精度が上がります。

月額型の別サービスと比べる場合

BASEのグロースは、月額の固定費が発生するタイプです。月額固定のサービスとしては、makeshopのような選択肢もあります。makeshopのレビューでは、プレミアムプランの月額13,750円(税込)、初期費用11,000円、販売手数料0円、15日間の無料体験(2026-10-02確認)を整理しています。月商別の総額比較は、ネットショップの販売手数料無料サービスを比較で試算しています。

自分で試算するときは、**月額+決済手数料+サービス利用料(または販売手数料)**の3つを合計し、同じ月商・同じ客単価で並べます。比較の条件が揃っていないと、どちらが安いかを正しく判断できません。

売上を増やす施策にも費用がかかる

手数料の最適化は、売上があってこそ意味を持ちます。売上を伸ばすための施策にも、費用の見積もりが必要です。

  • メール配信: 購入者への案内でリピートを促す。める配くんのレビューでは、月額2,380円(税抜)から、登録アドレス数に応じて段階的に上がる料金を整理しています。配信先の同意の取得は前提です
  • SNSの予約投稿: 投稿の手間を減らす。SocialDogのレビューでは、無料プランから使えることを整理しています
  • 写真の撮り直し・商品ページの改善: 費用がかからず、効果が出やすい

月商が伸びる前に月額の施策を入れすぎると、固定費が利益を圧迫します。売上が伸びてから固定費を増やす順番を意識してください。

仮の例で確かめる: 月商が伸びていくショップ

ここでは、特定のショップではなく、仮の数字で切り替えの流れを確かめます。客単価は3,000円、年払いのグロースを想定します。

時期月商(仮)注文数スタンダードの手数料グロースの手数料判断
開始直後8万円約27件6,360円18,900円スタンダードのまま
半年後25万円約83件19,820円23,830円スタンダードのまま
1年後40万円約133件31,720円28,180円グロースが約3,500円安い
2年後80万円約267件63,480円39,780円グロースが約23,700円安い

数値の根拠です(概算)。たとえば月商40万円・客単価3,000円の場合、スタンダードの手数料は、40万円×6.6%+40円×133件=26,400円+5,320円=31,720円です。グロースは、40万円×2.9%+16,580円=11,600円+16,580円=28,180円です。差は3,540円なので、約3,500円の差になります。

この例では、月商が33万円(分岐点)を超えた1年後あたりが切り替えの候補です。ただし、差が月3,500円程度なら、売上が安定してから切り替えても大きな損はありません。逆に、月商が80万円まで伸びたのに切り替えないと、毎月約2.4万円を余分に払い続けることになります。伸びている実感があるのに、定期的に手数料を見直していない状態を避けるのが、いちばんの目的です。

年払いと月払い: 資金繰りの違い

グロースの料金は、年払いのほうが月あたりの金額が低くなります。年払いの場合、12か月分(16,580円×12か月=198,960円)をまとめて支払うため、資金繰りに余裕があるかが前提です。

項目年払い月払い
月あたりの金額16,580円19,980円
1年間の合計198,960円239,760円
支払いのタイミング12か月分をまとめて毎月
向く場面売上が安定し、分岐点を超え続けている売上が読めない、短期で様子を見たい

年間の差は、239,760円−198,960円=40,800円です。売上が安定しているなら年払いが有利ですが、売上が読めない間は月払いで様子を見るという選択もあります。年払いの途中解約の扱いは、利用規約で確認してください。確認できていない条件を前提に、年払いを選ばないことが大切です。

切り替えのチェックリスト

  1. 直近3か月の月商と、平均の客単価を確認した
  2. 決済方法ごとの比率(PayPay・カード・コンビニ払いなど)を確認した
  3. 上の式で、年払いと月払いそれぞれの損益分岐を計算した
  4. 分岐点を3か月連続で上回っている
  5. 振込手数料など、公式ヘルプで未確認の費用を確認した
  6. 年払いの場合、12か月分をまとめて支払える資金がある
  7. 手数料以外の機能差を、公式の機能一覧で確認した

よくある質問

月商いくらからグロースにすべきですか?

客単価が3,000〜5,000円で年払いなら、およそ33万〜37万円が損益分岐の目安です。月払いならおよそ40万〜44万円です。ただし、決済方法や振込手数料などで変わるため、自分の数字で計算してください。

グロースの月額はいくらですか?

公式の料金ページ(記事作成時点)では、年払いで月あたり16,580円、月払いで19,980円と表示されています。年払いは12か月分をまとめて支払います。

売上が下がったら戻せますか?

プランの変更・解約の条件は、BASEのヘルプで確認してください。本記事では、確認できた範囲の公式表記だけを扱っています。

手数料はどこにかかりますか?

注文ごとに、決済手数料とサービス利用料(スタンダードの場合)がかかります。決済方法によって加算があるため、公式の料金ページで確認してください。

まとめ

BASEのグロースプランへの切り替えは、月商と客単価から損益分岐を計算して判断します。客単価3,000〜5,000円なら、年払いで月商33万〜37万円あたりが目安で、分岐点の近くでは差が小さいため、売上が安定してから切り替えるのが安全です。

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