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クラウドPBXで03番号を1人で取る方法|スマホで受ける固定電話の費用と手順
結論: 1人で03番号をスマホで受けるなら「クラウドPBX」。初期1万円前後・月額2,000円台から、電話機なしで会社の番号を持てる
個人事業主や1人法人が固定電話番号を持ちたい理由は、名刺・ホームページ・特定商取引法の表記・銀行の法人口座審査・取引先からの信頼、のいずれかです。「オフィスがないから固定電話は置けない」と考えがちですが、クラウドPBX(インターネット経由の電話交換機)を使えば、電話機を置かずに03・06などの番号を取得し、スマホのアプリで受発信できます。
選択肢を並べると次のようになります。
| 方法 | 相手に表示される番号 | 初期費用の目安 | 月額の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| クラウドPBX | 03などの固定番号(発信時も) | 0〜1万円台 | 880円〜数千円 | 固定番号を発信にも使いたい1〜10人 |
| 転送電話(バーチャルオフィス付帯など) | 着信は固定番号、発信は自分の携帯番号 | 数千円 | 数千円 | 着信だけ固定番号でよい人 |
| 050番号(IP電話アプリ) | 050番号 | 0円 | 数百円 | 固定番号にこだわらない人 |
| ひかり電話(光回線+電話機) | 03などの固定番号 | 工事費 | 回線料+500円〜 | オフィスに光回線を引く人 |
以下、なぜクラウドPBXが1人向きなのか、費用の内訳、番号の取り方、バーチャルオフィスとの組み合わせ、導入手順、注意点の順に整理します。
クラウドPBXとは何か、転送電話と何が違うか
クラウドPBXは、従来オフィスに設置していた電話交換機(PBX)をクラウド上に置き、インターネット経由で電話を使う仕組みです。総務省の資料では、IP電話は固定電話の契約数が減少する中で増加を続けており、固定番号(0AB〜J番号)をIP電話で使う形態が一般化しています(出典: 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ)。
転送電話との最大の違いは発信です。
- 転送電話: 固定番号にかかってきた電話を自分の携帯に転送する。折り返すときは自分の携帯番号が相手に表示される
- クラウドPBX: スマホのアプリから発信すると、固定番号が相手に表示される。自分の携帯番号を知らせずに済む
「着信だけでよい」なら転送電話でも足りますが、取引先に折り返す・営業で発信する、という使い方があるならクラウドPBXが必要です。
費用の内訳と目安
1人で使う場合の費用は「初期費用」「月額基本料」「通話料」「端末」の4つです。
| 項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0〜1万円台 | サービスによる。番号の発番手数料が別のこともある |
| 月額基本料(1内線) | 880円〜3,000円程度 | 機能(IVR・録音)の有無で差 |
| 外線通話料 | 3分8円前後〜 | 固定宛・携帯宛で異なる。かけ放題オプションがあるサービスも |
| 端末 | 0円(スマホアプリ) | IP電話機を置くなら1台1〜2万円 |
月に100分発信する程度なら、通話料は数百円です。1日1時間以上発信する営業用途では、通話料が基本料を上回るため、かけ放題型や通話料の安いサービスと総額で比べてください。
少人数向けのクラウドPBXの例として、ナイセンクラウド は初期費用10,000円・1内線月額2,000円で、IVR・通話録音・一斉着信などが含まれ、1か月単位の契約で解約違約金なしと案内されています。
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番号の取り方: 新規取得と引き継ぎ
新規に取る場合
クラウドPBX事業者が、契約者の所在地に対応する市外局番(東京23区なら03、大阪市なら06)の番号を発番します。固定番号は所在地と紐づくため、東京に拠点がないのに03番号を取ることは原則できません。バーチャルオフィスの住所を拠点として登録できるかは、事業者ごとに確認が必要です。
今の番号を引き継ぐ場合
番号ポータビリティの可否は、現在の回線種別で決まります。
| 現在の回線 | 引き継ぎの可否(一般的な傾向) |
|---|---|
| NTTのアナログ回線・ISDN | 可能なことが多い |
| ひかり電話 | 可能なことが多い(元がNTTの番号の場合) |
| 他社のIP電話・クラウドPBX | 事業者による。不可のこともある |
| 050番号 | 引き継げないことが多い |
「番号が変わると困る」場合は、契約前に現在の回線種別と番号を伝えて、引き継げるかを確認してください。
バーチャルオフィスと組み合わせるときの注意
バーチャルオフィスで登記している1人法人が固定番号を持つ場合、次の3つの組み合わせがあります。
- バーチャルオフィスの電話転送オプションを使う: 着信だけ固定番号。発信は携帯番号。月数千円のオプションが多い
- バーチャルオフィスの住所+クラウドPBXで番号を取る: 発信も固定番号。クラウドPBX側がバーチャルオフィスの住所を拠点として認めるかを確認する
- バーチャルオフィスに電話番号貸出が含まれるプランを選ぶ: 0円バーチャルオフィス(和文化推進協会) のように、無料プランに電話番号貸出と応対が含まれるサービスもある
法人口座の審査では「固定電話番号があるか」が見られることがあります。バーチャルオフィスの登記で口座審査に不安がある人は、固定番号を先に用意しておくと説明材料が増えます(「バーチャルオフィスで法人登記するときの注意点」参照)。
導入手順(1人の場合・1〜2週間)
- 用途を決める: 着信だけか、発信も固定番号にするか。IVR・録音は必要か
- 番号を決める: 新規か引き継ぎか。引き継ぐなら回線種別を確認
- 月の発信分数を見積もる: 通話料の試算。多いならかけ放題型も候補に
- サービスを選び、申し込む: 本人確認書類・事業所の住所が必要。バーチャルオフィスの住所が使えるか確認
- 開通後、スマホにアプリを入れて内線登録する
- 着信設定をする: 営業時間外は留守番電話、複数端末なら鳴らす順番
- 番号を各所に反映する: 名刺・ホームページ・特定商取引法の表記・Googleビジネスプロフィール・請求書
固定番号が「必要な場面」と「不要な場面」
固定番号を取る前に、本当に必要かを場面で確認しておくと、月額を無駄にしません。
| 場面 | 固定番号の必要性 | 代替 |
|---|---|---|
| 法人口座の開設審査 | あると説明材料になる | 携帯番号でも開設できる銀行はある |
| 特定商取引法の表記 | 「電話番号」の記載は必要だが固定である必要はない | 携帯番号・050番号で可 |
| 取引先からの信頼(BtoB) | 業種による。大企業取引・士業は固定が期待されやすい | — |
| Googleビジネスプロフィール | 固定・携帯どちらでも登録可 | — |
| 許認可の申請 | 業種によって事務所の固定電話が要件のことがある | 所管官庁で確認 |
| 求人票 | 固定番号のほうが応募者の安心感につながる | — |
「口座審査と取引先への体裁」が目的なら固定番号、「特商法の表記だけ」なら050や携帯でも足ります。
よくある失敗
- ネット回線が弱い場所で受ける: 音声が途切れる。Wi-Fiが不安定ならモバイル回線に切り替える設定にしておく
- 通話料を見積もらない: 営業発信が多く、月額基本料の数倍の通話料が請求される
- 年契約のサービスを選び、途中で不要になる: 1か月単位で解約できるサービスを選ぶか、最低利用期間を確認する
- バーチャルオフィスの住所で番号が取れない: 契約前に事業者へ確認する
- スマホの通知を切って着信に気づかない: アプリの通知設定と、着信音を確認する
- プライベートの電話と混ざる: アプリの着信画面で「会社の番号への着信」と分かる表示にしておく
クラウドPBXを選ぶときの比較項目
| 項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 初期費用 | 0円のサービスもあるが、番号の発番手数料が別のことがある |
| 月額基本料 | 1内線あたりの料金と、最低内線数 |
| 通話料 | 固定宛・携帯宛の単価。かけ放題オプションの有無と料金 |
| 契約期間 | 1か月単位か、年契約か。解約違約金の有無 |
| 番号 | 取得できる市外局番の範囲。番号ポータビリティの対応 |
| 機能 | IVR・録音・留守電・一斉着信・時間帯設定が基本料に含まれるか |
| 端末 | スマホアプリの対応OS、PCソフトフォンの有無、IP電話機の対応機種 |
| サポート | 電話・メールの受付時間。開通時の設定支援があるか |
| 品質 | 通話品質の目安(推奨回線速度)。トライアルの有無 |
1人で使うなら「1内線から契約できる」「1か月単位」「スマホアプリだけで完結」の3点が揃っているサービスに絞ると、候補は数社になります。
1人から複数人になったとき
クラウドPBXは内線を月単位で増やせるサービスが多く、2人目・3人目のスマホを内線に追加すれば、同じ番号への着信を全員で受けられます。「担当者が不在なら次の人に鳴らす」「営業は1番、サポートは2番」といった振り分けも設定で対応できます。1人のときに導入しておくと、人が増えたときに電話環境を作り直す必要がありません。
番号を反映する順番と、古い番号の扱い
固定番号を取ったら、次の順で反映すると、取引先の混乱が少なくなります。
- Googleビジネスプロフィール: 会社名で検索したときに最初に出る番号。ここを最初に更新する
- ホームページ・特定商取引法の表記: 問い合わせ導線と法定表記
- 名刺・請求書・見積書のテンプレート: 次に印刷・発行するものから切り替える
- 銀行・取引先への連絡先変更: 主要な取引先にはメールで一報
- 旧番号(携帯・050)の扱い: しばらくは併記し、3〜6か月後に固定番号のみにする
携帯番号を名刺に載せていた場合、取引先の電話帳には携帯番号が残ります。「会社の番号にかけてください」と案内し続ける期間を設けると、私用の携帯に仕事の電話が来続ける状態を解消できます。
費用の試算例(1人・月100分発信の場合)
| 項目 | ナイセンクラウド ライト | 格安クラウド電話(例) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 10,000円 | 0〜5,000円程度 |
| 月額基本料 | 2,000円 | 880〜1,500円程度 |
| 通話料(月100分・3分8円換算) | 約270円 | サービスによる(3分10〜20円が多い) |
| 1年目の総額 | 約37,000円 | 約15,000〜25,000円 |
| 含まれる機能 | IVR・録音・一斉着信・留守電 | 番号と着信・発信が中心 |
月100分程度の発信なら通話料は年数千円で、総額の差は基本料と初期費用で決まります。IVR・録音を使うかどうかが、年1〜2万円の差を払う理由になるかの分かれ目です。
よくある質問
Q. 個人事業主でも03番号を取れますか? 事業所の所在地が対象地域(東京23区など)であれば、法人・個人事業主を問わず取得できるサービスが一般的です。所在地を証明する書類(賃貸契約書・公共料金の請求書など)を求められることがあります。
Q. 自宅の住所で番号を取ると、住所が公開されますか? 電話番号から住所が自動的に公開されることはありません。ただし、番号を名刺やホームページに載せる際に住所も併記するなら、自宅を出さない方法(バーチャルオフィス)を検討してください。
Q. スマホが1台しかありません。プライベートと分けられますか? クラウドPBXのアプリは、スマホの電話機能とは別に動きます。会社の番号への着信はアプリに、プライベートは通常の電話に、と分かれるため、1台で運用できます。
Q. 電話機を置く必要はありますか? ありません。スマホアプリだけで受発信できます。オフィスに固定の電話機を置きたい場合は、IP電話機(1〜2万円)を追加できます。
Q. FAXは使えますか? クラウドPBXの多くはFAXに対応していないか、別のオプションになります。FAXが必要な場合はインターネットFAXサービスを別に契約するのが一般的です。
Q. 契約後、番号が変わることはありますか? 事業者を乗り換えるときに、番号を引き継げない場合があります。長く使う番号なら、番号ポータビリティに対応した事業者を選んでおくと、将来の乗り換えで番号を失いにくくなります。
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