CRM・マーケティングSaaS
HubSpotの無料CRMと有料プランの違いを徹底解説
HubSpotの価格
¥840〜
この記事の情報源について
結論ファースト
一方で海外製品のため一部機能・ドキュメントの日本語対応が不完全で、有料プランのHub・シート課金体系はやや複雑な印象の仕様です。「マーケティングと営業のデータを一元管理したいBtoB企業」に向いています。
マーケティングと営業の両方を横断してデータを扱いたい企業にとって、機能面での満足度は高いという特徴があります。
こんな人におすすめ / おすすめできない人
おすすめできる人
- リード管理・メールマーケティング・営業パイプラインを別々のツールで管理していて一元化したい企業
- まずは無料プランで試してから段階的に機能を拡張したいマーケティング担当者
- コンタクトの行動履歴をもとにマーケティングと営業を連携させたい組織
- 複数のマーケティング施策(メール配信・フォーム・広告など)の成果を一つのダッシュボードで確認したい企業
- 将来的に営業組織を拡大する予定があり、CRMを早い段階から整備しておきたいスタートアップ・成長企業
無料プランの範囲でも基本的なCRM運用のイメージをつかみやすいとされています。特にマーケティングと営業の連携に課題を感じている従業員30〜100名程度のBtoB企業では、コンタクトごとの行動履歴が自動で蓄積される仕組みが、営業への引き継ぎの質を底上げする効果を発揮しやすいと考えられます。一方で、すでに個別最適化された高度なマーケティングオートメーションツールを使いこなしている企業にとっては、乗り換えによる学習コストが見合わない場合もあるため、既存ツールとの機能差分を事前に整理しておくことをおすすめします。
おすすめできない人
- 日本語ドキュメント・日本語サポートの完成度を最優先したい企業
- Hub・シート課金の複雑な料金体系を許容できない予算管理担当者
- 価格を最優先で選びたい人(具体的な料金は公式サイトで要確認)
- 国内特化型のシンプルなCRMを求めており、海外製品特有の用語・UIに抵抗がある企業
- 短期間で確実な費用対効果を求められており、機能を試しながら運用を最適化していく余裕がない組織
料金プラン
HubSpotの料金は、公式サイトの料金ページで公開されています(2026年9月8日時点で確認、Marketing Hubの場合)。
| プラン | 月額 | シート | 備考 |
|---|---|---|---|
| 無料ツール | 0円 | 2人まで | CRM・Eメールの基本機能 |
| Starter | 840円/月〜 | シートごと課金 | 500クレジット、1,000マーケティングコンタクト |
| Professional | 96,000円/月〜 | コアシート3件を含む(追加5,400円/月〜) | 導入支援360,000円が別途必須 |
| Enterprise | 432,000円/月 | コアシート5件を含む(追加9,000円/月〜) | 導入支援840,000円が別途必須 |
HubSpotの料金体系で最も注意が必要なのは、StarterとProfessionalの間に大きな価格差がある点です。Starterは月額840円からと手を出しやすい一方、Professionalは月額96,000円からに加えて初回のみ360,000円の導入支援費が必須になります。「Starterで始めて必要になったらProfessionalへ」と考えていると、想定していた予算を大きく超えることがあります。
もう一つ押さえておきたいのがシート課金です。料金は「Hub(機能群)ごと × シート数ごと」で積み上がるため、利用人数が増えると総額が伸びやすい構造になっています。見積もりを取る際は、実際に何人がどのHubを使うのかを先に整理しておくと比較しやすくなります。
まず試すなら、2人まで使える無料ツールがあります。コンタクト管理とEメールの基本機能は無料の範囲でも動くため、自社の運用に合うかどうかは無料の段階でかなり判断できます。
出典: HubSpot 料金ページ(2026年9月8日確認)。HubSpotは製品構成・料金の改定が比較的多いため、契約前に必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。
主要機能レビュー
CRMダッシュボードではパイプライン中の商談件数が一覧表示され、営業状況を俯瞰しやすい構成です。コンタクト管理画面ではリードごとの行動履歴・スコアリングが自動で蓄積され、営業への引き継ぎ時にどのリードを優先すべきか判断しやすくなります。メールマーケティング機能では配信キャンペーンごとの開封率がトラッキングされ、レポート画面では売上推移をグラフで確認できます。ワークフロー自動化機能を使えば、リード育成の一連の流れをあらかじめ設定したシナリオに沿って自動化できます。
CRMダッシュボードについては、商談のステージ(初回接触・提案中・クロージングなど)ごとに件数と金額の目安が一覧表示されるため、営業会議の場でパイプライン全体の状況を素早く共有できるようになります。Excel等での手動管理と比べて全体像を把握しやすくなる点は、導入効果として評価されることが多いポイントです。
コンタクト管理画面の行動履歴・スコアリング機能は、単にページを見たかどうかだけでなく、どのコンテンツをどれくらいの頻度で閲覧したかまで蓄積されるため、営業担当者が初回商談前にリードの興味関心を把握しやすくなります。スコアリングの基準値は自社の商材・商談プロセスに合わせて調整する必要があり、初期設定の段階でマーケティングと営業の間で「どの行動をどの程度評価するか」をすり合わせる作業が必要です。
メールマーケティング機能では、配信リストのセグメント設定や、A/Bテストの実施も可能で、開封率・クリック率をキャンペーンごとに比較できます。レポート画面では、どのマーケティング施策が最終的な商談・受注につながったかを遡って確認できる機能もあり、施策の優先順位を判断する材料として活用できるとされています。
ワークフロー自動化機能は、条件分岐を組み合わせた複雑なシナリオも構築できる一方で、慣れるまでは意図した通りに動作しているかのテストを丁寧に行う必要があるとされています。誤った条件設定のまま本番運用してしまうと、リードに意図しないメールが送られてしまうリスクもあるため、小規模なテストグループで動作確認してから全体展開する運用が推奨されています。
デメリット・注意点(率直に)
海外製品のため、一部の機能やヘルプドキュメントの日本語対応が不完全な箇所があります。また有料プランへ移行するとHub・シート数ごとに料金体系が分かれており、必要な機能とコストの対応関係を把握するまでに時間がかかりやすいとされています。上位プランは為替・契約条件で実質負担額が変わるため、契約前に公式サイトでの見積もり確認が必要です。
具体的には、一部の設定画面やヘルプ記事が英語のままになっている箇所があり、初めて触る機能については英語の用語を日本語に読み替えながら操作を覚える必要があります。社内でHubSpotの用語集を独自に作成し、マーケティング担当者・営業担当者の間で共通言語として使えるようにする、といった工夫でこの課題をある程度緩和できるとされています。
Hub・シート課金の複雑さについては、契約前の見積もり段階で「どのHubのどのプランに何シート必要か」を細かく整理しておかないと、後から追加費用が発生しやすい料金体系だという点が挙げられます。特に営業担当者の増員予定がある企業は、シート数の増加によるコスト増を事前にシミュレーションしておくことをおすすめします。
また、無料プランから有料プランへ移行する際には、無料プランで作成したワークフローやレポートの一部が有料プラン専用の機能に依存するようになるため、移行前に「有料プランでしか使えない機能」を確認しておくと、移行後のギャップに戸惑いにくくなると思います。
競合との比較
CRM・マーケティングSaaSとしてよく比較検討される2製品と並べると、それぞれ強みが異なります。
| 製品 | 強み | こんな企業に向く |
|---|---|---|
| HubSpot | マーケティング〜営業までの機能の幅広さ・無料プランの充実度 | 複数ツールをHubSpotに一元化したい企業 |
| Salesforce | カスタマイズ性の高さ・大規模組織での実績 | 複雑な営業プロセスを厳密に管理したい大企業 |
| Zoho CRM | 料金の手頃さ | コストを抑えてCRMを導入したい中小企業 |
HubSpotとSalesforceを比較する際によく話題になるのは、カスタマイズ性と学習コストのバランスです。Salesforceは項目・業務フローの自由度が高くカスタマイズ性に優れる一方、その分だけ設定や運用に専門知識が必要になりやすいとされています。HubSpotは初期設定から運用開始までのハードルが比較的低く、無料プランで試しながら段階的に機能を拡張できる点が、特に情報システム部門の専任担当者を置きにくい中堅・成長企業にとって扱いやすいという点が挙げられます。
Zoho CRMのような料金を抑えたCRMサービスとの比較では、HubSpotはマーケティング機能(メール配信・フォーム・ワークフロー自動化)まで含めて一元化できる点が強みですが、その分、Hub・シート課金による料金の複雑さというトレードオフがあります。CRM機能だけをシンプルに使いたい場合は、料金の分かりやすさを優先してZoho CRMのような選択肢を検討する余地もあると考えています。
自社にとって最適な選択肢を判断する際は、単純な価格比較だけでなく、マーケティングと営業をどこまで一元化したいか、社内にツールの運用を任せられる担当者がいるか、既存のシステムとの連携要件があるかを合わせて整理することをおすすめします。
導入手順
- 公式サイトで無料プランに登録し、コンタクト管理・簡易メール配信機能をまず試す
- 自社に必要な機能がどのHub・プランに含まれるかを整理する
- マーケティング部門だけでなく営業部門・情報システム部門も交え、それぞれが期待する機能を洗い出す
- 必要な機能に応じて有料プランへの移行を検討し、シート数・利用者範囲を決める
- ワークフロー自動化などの高度な機能は、まず小規模なシナリオから設定して運用に慣らす
手順3の「部門横断での機能の洗い出し」は特に重要とされています。マーケティング部門だけで検討を進めてしまうと、有料プラン移行後に営業部門から「この機能も欲しかった」という要望が出て、契約プランの見直しが必要になるケースがあるとされているためです。
また、手順5のワークフロー自動化については、いきなり複雑な自動化シナリオを組むのではなく、まずは単純な「特定のフォーム送信をきっかけにお礼メールを1通送る」といった小さなワークフローから始め、動作を確認しながら段階的に条件分岐を増やしていく進め方が、設定ミスによるトラブルを避けるうえで有効だと考えられます。
総評
HubSpotは「マーケティングと営業のデータを一元管理したいBtoB企業」にとって、無料プランから段階的に機能を拡張できる柔軟性が大きな強みになります。日本語対応や料金体系の複雑さには注意が必要ですが、複数ツールを一本化したい企業には有力な選択肢です。
公開されている情報を整理すると、無料プランの範囲だけでも基本的な価値を確認しやすいとされています。日本語ドキュメントが一部英語のままである点や、Hub・シート課金の複雑さは事前に把握しておくことで、導入後のギャップを小さくできるでしょう。
メリット
- 無料プランの範囲が広く、CRMとしての基本機能をコストをかけずに試せる
- マーケティング(メール配信・フォーム)から営業(パイプライン管理)まで同一プラットフォームで完結する
- コンタクトごとの行動履歴(サイト閲覧・メール開封)が自動で蓄積され、営業への引き継ぎに活用できる
デメリット・注意点
- 海外製品のため、一部の機能やヘルプドキュメントで日本語対応が限定的な箇所がある
- 有料プランはHub(機能群)ごと・シート数ごとの料金体系となっており、費用の把握に時間がかかりやすい
- 上位プランは為替・契約条件で実質負担額が変わるため、契約前に公式サイトでの見積もり確認が必要
よくある質問
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