更新日:2026年11月3日|執筆:凪AI(運営:フォローズ)編集部
Claude Codeに入力したコードや指示文は、Anthropicのモデル学習に使われるのか。どのくらいの期間、保存されるのか。社内で導入を検討すると、情シスや法務から最初に聞かれる質問です。この記事では、Anthropic公式ドキュメント「Data usage」(確認日:2026-11-03)に書かれている内容だけを使い、契約の種類ごとの扱いを1つの表にまとめます。
- Team・Enterprise・APIなどの商用利用では、Anthropicは、顧客が自らデータ提供を選んだ場合を除き、Claude Codeに送られたコードやプロンプトで生成モデルを学習しない、と公式に記載されている
- Free・Pro・Max・Ultraの個人プランは、設定がオンの場合に学習に使われる。業務利用は商用プランで契約するのが前提になる
- 商用プランの標準保持期間は30日。ゼロデータ保持(ZDR)は標準のEnterpriseには含まれず、組織ごとに別途の確認が必要
状況別:社内ルールの作り方は情報漏えい対策と社内ルール、プラン選びはTeam・Enterpriseの選び方へ。
Claude Codeに入力したデータは、モデル学習に使われますか?
契約の種類によって異なります。Anthropic公式ドキュメント(確認日:2026-11-03)では、商用利用(Team・Enterprise・API・サードパーティのクラウド基盤経由・Claude Gov)と個人向けプラン(Free・Pro・Max・Ultra)で、扱いが分かれています。
- 商用利用:Anthropicは、商用規約のもとでClaude Codeに送られたコードやプロンプトを使って生成モデルを学習しない。ただし、顧客が自らデータ提供を選んだ場合(例:Development Partner Program)は除く。
- 個人向けプラン:将来のモデル改善にデータを使うかどうかを利用者が選べる。設定がオンのときは、Claude Codeの利用データも学習に使われる。
Development Partner Programは、組織の管理者が明示的に参加を選ぶ仕組みで、公式ドキュメントによると、Anthropicのファーストパーティ API向けのみで、Amazon BedrockやGoogle Cloudの利用者には提供されません。つまり、参加を選ばない限り、商用プランで入力内容が学習に回ることは、公式の記載上はありません。ただし、これはAnthropicの公式な方針の記載であり、貴社が結ぶ契約書の条文が優先します。契約前に、商用規約の該当条項を法務部門が確認してください。
入力したデータは、何日間保存されますか?
商用プラン(Team・Enterprise・API)の標準の保持期間は30日です(確認日:2026-11-03)。個人向けプランは、学習への利用を許可した場合は5年、許可しない場合は30日と記載されています。次の表は、公式の記載を契約の種類ごとに並べ直したものです。
| 契約の種類 | 学習への利用 | Anthropic側の保持期間 |
|---|---|---|
| Team・Enterprise・API(商用) | 顧客が提供を選んだ場合を除き、しない | 標準30日 |
| Enterprise(ZDR適用の組織) | 同上 | ゼロデータ保持。適格な組織のみ。標準のEnterpriseには含まれず、アカウント担当が適格性を確認して組織ごとに有効化 |
| Free・Pro・Max・Ultra(個人)で学習を許可 | 設定がオンのときは使う | 5年 |
| Free・Pro・Max・Ultra(個人)で学習を許可しない | しない | 30日 |
出典:Anthropic「Data usage」(code.claude.com/docs/en/data-usage)、確認日 2026-11-03。保持期間や条件は変更される可能性があるため、導入の直前に公式ページで再確認してください。
この表から分かる実務上のポイントは、同じClaude Codeでも、どの契約で使うかによって、保持期間が30日にも5年にもなることです。社員が個人の契約アカウントで業務のコードを扱うと、会社が想定している扱いと異なる条件でデータが保存される可能性があります。社内ルールでは、業務利用は会社が契約した商用プランに限る、という線引きが必要です。
ゼロデータ保持(ZDR)とは何ですか?
ゼロデータ保持(ZDR)とは、公式ドキュメントでは、Anthropic側のサーバーにデータを残さない運用を指し、Claude for Enterpriseのうち適格なアカウントのClaude Codeに提供される、と記載されています。標準のEnterpriseプランには含まれておらず、アカウント担当が適格性を確認したうえで、組織ごとに有効化されます。
したがって、「Enterpriseにすれば自動的にZDRになる」と考えるのは誤りです。ZDRが必要な場合は、契約前に、自社の用途が適格となるか、いつ有効になるかを、Anthropicの営業窓口に確認する必要があります。ここで確認が取れない限り、貴社の社内文書には「標準の30日保持を前提とする」と書いておくのが安全です。
自分のPCに残る記録は、どう扱えばよいですか?
Anthropic側とは別に、利用者のPC内にも記録が残ります。公式ドキュメント(確認日:2026-11-03)によると、Claude Codeは、セッションの記録を、平文で、ホームフォルダ内の「.claude/projects/」の下に、既定で30日間保存します。保存の期間は、設定項目「cleanupPeriodDays」で変更できます。
- PCが紛失・盗難にあった場合、この記録に入力内容が含まれている可能性がある。
- 共有PCや退職者のPCを再利用する場合は、この保存先の削除を手順に含める。
- 入力してはいけない情報の区分は、「入れてよい・相談してから・入れない」の三つに分けて、周知する。
つまり、クラウド側の保持だけでなく、端末側の保存も、社内ルールの対象にする必要があります。
テレメトリや「/feedback」で、意図せず情報が送られることはありますか?
送られる経路はありますが、無効にする設定が用意されています(確認日:2026-11-03)。次の表に、公式ドキュメントの記載を整理します。
| 項目 | 送られる内容 | 止める方法 |
|---|---|---|
| 利用メトリクス | 遅延・信頼性・利用傾向。コード・プロンプト・ファイルパスは含まれない、と記載 | 環境変数 DISABLE_TELEMETRY=1 |
| エラーレポート | Claude Code内部のエラーメッセージとスタックトレース。既知の秘密情報のパターンなどは送信前に除去される、と記載 | 環境変数 DISABLE_ERROR_REPORTING=1 |
| /feedback コマンド | 会話履歴(コードを含む)をAnthropicに送る。公式の記載では、/feedback等で共有された会話は5年間保持 | 環境変数 DISABLE_FEEDBACK_COMMAND=1 |
| セッション品質アンケート | 評価のみ。続く質問で「はい」を選んだ場合だけ会話記録がアップロードされ、最大6か月保持 | 環境変数 CLAUDE_CODE_DISABLE_FEEDBACK_SURVEY=1 |
| 上記すべて(不要な通信) | 非必須の通信全般 | 環境変数 CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC |
なお、Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry経由で使う場合、メトリクス・エラーレポート・/feedbackは、既定でオフと記載されています。一方、アンケートとWebFetchのドメイン安全確認(取得先のホスト名のみをAnthropicに送る)は、提供元にかかわらず動作します。止めたい場合は、前者は上記の環境変数、後者は設定項目「skipWebFetchPreflight」で切り替えます。
これらの環境変数は、管理者が配布する設定ファイル(managed settings)に入れて、全員に一括で適用できます。利用者任せにせず、導入時に標準設定として配ることが、実務では重要です。
- 契約種別ごとの扱いを整理したい人:Team・Enterpriseの選び方
- 導入経路(直接契約かクラウド経由か)で迷う人:導入経路の比較
- 稟議に載せる項目を知りたい人:稟議書の書き方
導入前に確認するチェックリスト
ここまでの内容を、導入前の確認項目として整理します。「確認先」の列に書かれた窓口で、書面の回答を取っておくと、稟議や監査で説明できます。
| 確認項目 | 確認先 | 貴社の判断 |
|---|---|---|
| 業務利用は商用プランに限る、と社内で決めたか | 情シス・経営層 | (記入) |
| 商用規約の学習利用・保持に関する条項を法務が確認したか | 法務 | (記入) |
| 標準30日の保持で足りるか。ZDRが必要か | 情シス、Anthropic営業窓口 | (記入) |
| PC内の記録の保存期間と削除手順を決めたか | 情シス | (記入) |
| テレメトリ等の環境変数を、標準設定として配布するか | 情シス | (記入) |
| 入力してはいけない情報の区分を周知したか | 情シス・各部門長 | (記入) |
よくある質問
Q. 法人でClaude Codeを使うと、入力したコードはAIの学習に使われますか
Anthropicの公式ドキュメント(確認日:2026-11-03)では、Team・Enterprise・APIなどの商用利用で、顧客が自らデータ提供を選んだ場合を除き、Claude Codeに送られたコードやプロンプトで生成モデルを学習しない、と記載されています。契約書の条文は、法務部門が別途確認してください。
Q. Claude Codeに入力した内容は、何日間保存されますか
商用プラン(Team・Enterprise・API)の標準の保持期間は30日です。個人向けプランは、学習に使われることを許可した場合は5年、許可しない場合は30日です。ゼロデータ保持は、適格な組織のみが対象です。
Q. Enterpriseプランにすれば、ゼロデータ保持になりますか
なりません。公式ドキュメントでは、ゼロデータ保持は標準のEnterpriseプランには含まれず、アカウント担当が適格性を確認したうえで、組織ごとに有効化される、と記載されています。
Q. テレメトリを止めたい場合、どうすればよいですか
環境変数 DISABLE_TELEMETRY=1 で利用メトリクス、DISABLE_ERROR_REPORTING=1 でエラーレポートを止められます。CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC を設定すると、非必須の通信をまとめて止められます。管理者が配る設定ファイルに入れると、全員に一括で適用できます。
凪AIでは、データの扱いを含む導入前の確認項目の整理や、社内ルールの作成を支援しています。公式情報の確認方法の相談だけでも対応できます。ご相談は無料です。
データの扱いについて無料で相談する →まとめ
- 商用プランでは、顧客が選んだ場合を除き、入力内容で生成モデルを学習しない、と公式に記載されている。個人向けプランは扱いが異なる
- 標準の保持期間は、商用プランが30日。ゼロデータ保持は標準のEnterpriseに含まれない
- PC内の記録、テレメトリ、/feedbackも、社内ルールと標準設定の対象にする
- 最終的な判断は、契約書の条文と公式ページの最新版で行う
導入全体の流れは「状況別の判断フロー」で確認できます。相談はお問い合わせフォームからどうぞ。