選び方
除湿機 畳数と除湿量の選び方|木造・コンクリートで変わる目安の読み方
30秒で判断
- シャープCV-J71の説明書は、定格除湿能力6.3L/日(50Hz)のとき、除湿可能面積の目安を木造8畳・コンクリート16畳と表記している
- 電源周波数(50Hz/60Hz)で数字が変わる。同機は60Hzで7.1L/日、木造9畳・コンクリート18畳
- 室温や湿度が低いと除湿量は少なくなり、使用環境によっては50%以下の低湿度を保てない場合もあると説明書に記載
除湿機の商品ページには「除湿能力〇L/日」と「木造〇畳・コンクリート〇畳」が並んでいます。この数字をどう読み、部屋に当てはめるか。ここでは、シャープの衣類乾燥除湿機CV-J71の取扱説明書を一つの実例として、確認できた範囲で整理します。他社・他機種の数字ではありません。
CV-J71の表記を例に読む
説明書の仕様の項には、次の表記があります。
| 項目 | 50Hz | 60Hz |
|---|---|---|
| 定格除湿能力 | 6.3L/日 | 7.1L/日 |
| 除湿可能面積の目安(木造住宅) | 8畳(13㎡) | 9畳(15㎡) |
| 除湿可能面積の目安(コンクリート住宅) | 16畳(26㎡) | 18畳(30㎡) |
| 排水タンク容量 | 約2.5Lで自動停止 | |
| 外形寸法・質量 | 幅303×奥行203×高さ524mm、約9.4kg | |
読み方のポイントは次のとおりです。
- 同じ機種でも、木造とコンクリートで目安の畳数が約2倍違う。住宅の構造で選ぶ数字が変わる。
- 電源周波数で数字が変わる。地域の周波数を確認する。
- 目安の注記は「除湿可能面積の目安」であり、除湿量を保証するものではない。
除湿量は条件で変わる
同じ説明書の「こんなときは」には、除湿量は部屋の広さや構造、温度や湿度で変わり、一般的に室温や湿度が低い場合は除湿量が少なくなる、使用環境によっては50%以下の低湿度に維持することはできない、と書かれています。また、除湿運転時に室温が約30℃より高くなると本体内部の温度を下げるため風量が自動的に増え、約18℃より低くなると霜を防ぐため送風のみになる、という動作も記載されています(この機種の場合)。
| 確認する項目 | 見る場所 |
|---|---|
| 定格除湿能力(L/日)と周波数 | 仕様表。地域の周波数に合わせる |
| 除湿可能面積(木造/コンクリート) | 仕様表。住宅の構造に合わせる |
| 使いたい季節の室温での動作 | 説明書の「こんなときは」。低温時に送風のみになる機種がある |
| 排水タンク容量・連続排水 | 仕様表・説明書。市販ホース(内径15mm)で連続排水できる機種がある |
| 保証期間・部品の保有期間 | 説明書の「保証とアフターサービス」。シャープのこの機種は1年(一部部品3年)・製造打切後8年 |
方式と手入れの確認点
除湿機には方式の違い(冷却して水分を集める方式、吸着材を使う方式など)があり、冷媒の記載がある機種は圧縮機を使います。CV-J71の仕様には冷媒がHFC-134aと記載されています。方式ごとの得意な季節や消費電力の違いは、本稿では公式資料を確認できていないため断定しません。商品ページの仕様表と説明書の条件の項で確認してください。
設置の注意として、三菱電機の除湿機の案内では、発熱する器具の近くに置かない、浴室内に設置しない、周囲にスペースを確保する、と書かれています。使用を止める症状(異常な熱、異常な音や振動、コゲ臭い、ブレーカーが頻繁に落ちる)があるときは、スイッチを切ってプラグを抜き、販売店に点検を相談するよう案内されています。
買い替えを選ぶ場合の候補(検索の入口)
下は検索の入口にした例です。仕様は各商品ページで確認し、上の表の項目を一つずつ照らし合わせてください。
今使っている除湿機が不調のとき
買い替えの前に、修理の目安と部品の保有期間を確認すると判断しやすくなります。シャープの修理概算料金の例は「除湿機 修理か買い替えか」の記事に、臭いが気になる場合の手入れは「除湿機 臭いの原因と対処」の記事にまとめています。
部屋に当てはめる手順
- 住まいの構造(木造か、鉄筋・コンクリートか)と、部屋の畳数を確認する。
- 地域の電源周波数(50Hzか60Hzか)を確認し、仕様表の該当列を見る。
- 用途を決める。部屋の湿気対策か、洗濯物を乾かす使い方かで、見る数字の重みが変わる。衣類乾燥の運転モードがある機種は、説明書の運転モードの項で条件を確認する。
- 置く場所の室温を想定し、説明書の「こんなときは」で低温時や高温時の動作を確認する。
- 排水の方法(タンクを捨てるか、ホースで連続排水するか)と、タンクを持ち運ぶ手間を考える。
- 設置スペースと質量、コードの長さを確認する。
よくある読み違いの整理
| 読み違い | 確認すべきこと |
|---|---|
| 畳数の大きい数字だけを見る | コンクリート住宅向けの数字は木造の約2倍になる(CV-J71の例)。自宅の構造の数字を見る |
| 除湿能力は常に出ると考える | 室温や湿度が低いと除湿量は少なくなると説明書に書かれている |
| 冬も同じように使えると考える | 低温時に送風のみになる機種がある。使う季節の条件を確認する |
| 周波数を見落とす | 50Hzと60Hzで定格除湿能力が違う |
| タンクが小さくても問題ないと考える | 満水になると自動停止する(CV-J71)。捨てる頻度を想定する |
この記事は、商品を推奨するものではありません。表記の読み方を整理したもので、実際の除湿量は設置環境で変わります。
修理や買い替えの前後で見る資料
| 資料 | 見られる内容 | 入手先 |
|---|---|---|
| 取扱説明書 | 仕様、こんなときは、お手入れの頻度、保証とアフターサービス | メーカーのサポートページ(型番で検索) |
| 保証書 | 保証期間、有料になる条件 | 本体購入時の同梱書類 |
| 修理料金の目安 | 症状別の概算(公開しているメーカーのみ) | メーカー公式。シャープは除湿機の概算料金を公開 |
| 補修用性能部品の保有期間 | 製造打切後の年数 | メーカー公式(シャープの除湿機は説明書に8年) |
取扱説明書は、購入前でもメーカーのサポートページでPDFを開けることが多く、手入れの頻度や排水の方法を事前に読めます。今回開けたシャープCV-J71の説明書では、排水タンクの手入れは週1回、吸込口は2週間に1回、本体は1か月に1回とされていました。毎週のタンク手入れが負担になりそうか、置き場所から排水ホースを使えるかも、選ぶ前に考えておくと、買ったあとの手間を見積もれます。
連続排水を使う場合、説明書には、市販のホース(内径15mm)で連続排水が可能とあり、定期的(2週間に1回)に吸込口の汚れや排水ホースの詰まりを点検するよう書かれています。ホースの周囲が氷点下になる場所には設置しないこと、とも注意されています。
確認できていないこと
除湿方式ごとの電気代の比較、季節ごとの得意不得意、表示規格の中身は、今回は一次情報を開いて確認できていません。そのため本稿では書いていません。購入前に、メーカーの仕様表と注記で確認してください。
よくある質問
除湿機の畳数は木造とコンクリートのどちらを見ますか?
お住まいの構造に近い方を見ます。シャープCV-J71では同じ機種で木造8畳、コンクリート16畳(50Hz)と数字が違います。
東日本と西日本で性能は違いますか?
シャープCV-J71の説明書では、50Hzと60Hzで定格除湿能力や除湿可能面積が分けて表記されています。お住まいの地域の周波数に当たる数字を確認してください。
冬でも使えますか?
シャープCV-J71では、除湿運転時に室温が約18℃より低いとき、本体内部に霜が付くのを防ぐため送風のみになると説明書に書かれています。機種や方式で異なるため、使用したい季節の条件を仕様や説明書で確認してください。
除湿能力の表示は何の規格ですか?
シャープの説明書では定格除湿能力に注記が付いていますが、規格名は本稿では確認できていません。商品ページの注記で確認してください。
出典・確認先
記載内容は最終更新日時点で各出典を確認したものです。最新の情報は各メーカー・機関の公式ページでご確認ください。