紫微斗数
紫微斗数とは|命宮と14主星で読む中国の占星術
紫微斗数(しびとすう)は、中国で生まれた占星術です。宋代の道士・陳希夷が創始したと伝えられ、台湾や香港では四柱推命と並ぶ主要な占術として広く用いられています。生年月日時から命盤という図を作り、そこに配置された星から人生を読み解きます。
十二宮という人生の領域
紫微斗数の命盤は、十二の宮に分かれています。命宮・兄弟宮・夫妻宮・子女宮・財帛宮・疾厄宮・遷移宮・奴僕宮・官禄宮・田宅宮・福徳宮・父母宮の12です。
命宮はその人自身の本質を、夫妻宮はパートナーとの関係を、財帛宮は収入と支出を、官禄宮は仕事の成果と評価を、疾厄宮は体調とコンディションを、福徳宮は心の余裕と楽しみを表します。人生を12の領域に切り分けて、それぞれを個別に読めるのが紫微斗数の特徴です。
14の主星が性格を決める
命盤には多くの星が配置されますが、中心となるのが14の主星です。紫微・天機・太陽・武曲・天同・廉貞・天府・太陰・貪狼・巨門・天相・天梁・七殺・破軍の14星があります。
紫微は帝王の星で、頼られる立場に置かれるほど本領を発揮します。天機は知恵の星で企画や分析に強く、太陽は人に与えることで運が回る星です。武曲は財と実務、天同は争わない和やかさ、廉貞はこだわりを貫く情熱を表します。命宮にどの主星が入るかで、その人の基本的な生き方が決まると考えられています。
なぜ旧暦を使うのか
紫微斗数の命宮を求めるには、旧暦(太陰太陽暦)の月と、出生時刻に対応する時辰が必要です。命宮は(14 − 旧暦月 − 時辰インデックス)を12で割った余りで求めます。
旧暦を使うのは、紫微斗数が月の満ち欠けを重視する体系だからです。新暦の日付をそのまま使うと結果が大きくずれるため、必ず旧暦への変換が必要になります。当サイトではlunardateライブラリを用いて正確に変換しています。
当サイトでの計算方法
生年月日を旧暦に変換して旧暦月を取得し、出生時刻から時辰を求めて命宮を確定します。出生時刻が不明の場合は時辰インデックスを0として扱います。確定した命宮を基準に、14主星を十二宮へ配置しています。
また、生まれ年の陰陽と性別の組み合わせによって運の巡り方の向きが変わります。陽年生まれの男性と陰年生まれの女性は順行、陰年生まれの男性と陽年生まれの女性は逆行として解釈を変えています。性別に「回答しない」を選んだ場合は、中庸の立ち位置として順行で計算します。
その日の運勢は、今日の旧暦月日から求めた流日の宮があなたの命宮から数えて何番目にあたるかで判定しています。
成り立ちと広まり
紫微斗数は、中国の宋代に陳希夷(陳摶)が創始したと伝えられる占星術で、実際の天体ではなく、紫微星を中心とする架空の星(虚星)を命盤に配置して読みます。明代の『紫微斗数全書』が古典として知られ、現代では台湾・香港で最も盛んな占術の一つです。
日本では四柱推命に比べて知名度が低い時期が長く続きましたが、近年は解説書や計算サイトが増え、命宮と14主星を中心に読む方法が広まっています。四柱推命が「干支の組み合わせ」を読むのに対し、紫微斗数は「12の宮に配置された星」を読むため、図で理解しやすいのが特徴です。
紫微斗数は旧暦(太陰太陽暦)の生年月日と生まれた時刻(時辰)を使うため、正確な出生時刻が分かるほど詳しく読めます。時刻が分からない場合、命宮の位置が変わるため、当サイトでは時刻不明時の扱いを「当サイトでの計算方法」に示しています。
鑑定結果の読み方(例)
当サイトの鑑定では、命宮に入る主星と、今日の運勢が表示されます。命宮の主星が「紫微星」なら、帝王の星として品格・統率・自尊心を表し、「天機星」なら知恵・変化・策略、「太陽星」なら光と博愛、「武曲星」なら財と実行力、「天同星」なら福と穏やかさ、「廉貞星」なら情熱と両極性、というように、14主星それぞれの性質で本質を読みます。
命宮に主星がない場合(空宮)は、対宮(向かい側の宮)の星を借りて読みます。また、四化(化禄・化権・化科・化忌)という変化の星が、生まれ年の天干によって特定の主星に付き、その年の運勢の方向を示すとされます。化禄は財・縁、化権は権威・実行、化科は名誉・学び、化忌は執着・障害を表します。
今日の運勢は、流日(その日の干支)で巡る星の配置と、自分の命盤との関係で読みます。当サイトでは主星の系統と今日の星の相性から吉凶を判定しています。
他の占術との違いと組み合わせ
四柱推命と紫微斗数は、どちらも中国の命術で、生年月日時を使います。四柱推命は新暦(節気)で、紫微斗数は旧暦で計算する点、四柱推命が五行のバランスを、紫微斗数が12宮の星の配置を読む点が異なります。中国・台湾では両方を併用する術者が多くいます。
西洋占星術も12のハウスに天体を配置して読むため、図の構造は似ています。ただし紫微斗数の星は実在の天体ではなく、暦にもとづく規則で配置される点が根本的に違います。
当サイトの総合鑑定では、紫微斗数の命宮の主星を「本質的な性格」の軸の一つとして、四柱推命の日主や西洋占星術の太陽星座と並べて表示しています。
主な用語の一覧
鑑定結果や解説書でよく出てくる用語を、この記事で使った範囲でまとめます。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 命盤 | 12の宮に星を配置した図。鑑定の土台 |
| 十二宮 | 命宮・兄弟宮・夫妻宮・子女宮・財帛宮・疾厄宮・遷移宮・交友宮・官禄宮・田宅宮・福徳宮・父母宮 |
| 命宮 | 本人の本質を表す宮。生まれ月と時辰で位置が決まる |
| 身宮 | 命宮を補う宮。後天的な環境や中年以降の傾向 |
| 14主星 | 紫微・天機・太陽・武曲・天同・廉貞・天府・太陰・貪狼・巨門・天相・天梁・七殺・破軍 |
| 四化 | 化禄・化権・化科・化忌。生年の天干で決まり、星の性質を変化させる |
| 空宮 | 主星が入っていない宮。対宮の星を借りて読む |
| 対宮 | 向かい側の宮。互いに影響し合う |
| 大限 | 10年ごとの運気の区切り |
| 流年 | その年の運気。年ごとに巡る星で読む |
鑑定結果を日常でどう使うか
命宮の主星は、自分の「基本の型」を知る材料になります。紫微星なら統率と品格、天機星なら知恵と変化、武曲星なら実行と財、天同星なら穏やかさと福、というように、自分の型を一言で覚えておくと、向いている役割や環境を判断しやすくなります。
十二宮は人生の分野ごとの傾向を表すため、「今、どの分野で悩んでいるか」に応じて該当する宮を読む使い方ができます。仕事なら官禄宮、お金なら財帛宮、人間関係なら交友宮、家庭なら夫妻宮・田宅宮、というように、悩みの分野と宮を対応させます。
四化のうち化忌は「執着・障害」を表すとされますが、裏を返せば「こだわりが強く、深く取り組む分野」でもあります。化忌の付く星の分野は、無理に避けるより、時間をかけて向き合う分野として受け止める使い方があります。
歴史の流れ(年表)
成り立ちを時代順に整理します。年代は諸説あるものを含み、目安としてご覧ください。
| 時代 | 出来事 |
|---|---|
| 宋代(10世紀) | 陳希夷(陳摶)が創始したと伝えられる |
| 明代 | 『紫微斗数全書』が古典として成立 |
| 清代 | 中国各地で流派が発展 |
| 20世紀 | 台湾・香港で最も盛んな占術の一つに |
| 1980年代以降 | 日本にも解説書が紹介される |
| 現代 | 計算サイトの普及で日本でも知られるようになる |
鑑定前に用意しておくと精度が上がる情報
生年月日(新暦): 当サイトが旧暦に変換して計算します。
出生時刻: 命宮の位置を決める時辰(2時間区分)に必要です。
性別: 大限の順行・逆行の判定に使います。
当サイトの総合鑑定は、生年月日・出生時刻(任意)・出生地(任意)・性別・氏名の5項目で計算します。出生時刻は母子手帳、出生地は出生届の記載で確認できます。
総合鑑定の中での紫微斗数の位置づけ
当サイトの総合鑑定では、紫微斗数を含む11種の占術を同じ入力から同時に計算し、一覧で表示しています。紫微斗数の結果として表示されるのは主に「命宮の主星と四化」で、これを他の占術の結果と並べて読むことで、その日の傾向を複数の視点から確認できます。
複数の占術が同じ方向(例えば「今日は控えめに」「今日は進める」)を示した項目は、その傾向を意識して過ごす材料にしやすく、逆に占術ごとに結果が分かれた日は、判断をご自身の状況に委ねる日と考えると、鑑定を無理なく日常に取り入れられます。
各占術には成り立ちも計算方法も異なる体系があり、当サイトはそれらの優劣を判定するものではありません。紫微斗数の結果に関心を持たれた場合は、この記事で紹介した用語と考え方を手がかりに、専門の書籍や鑑定で深めていただければと思います。
よくある質問
旧暦の誕生日はどうやって調べますか
当サイトでは新暦の生年月日を入力すると、自動で旧暦に変換して計算しています。旧暦は年によって閏月が入るため、自分で調べる場合は暦の対照表が必要です。
命宮の星が一つもないと出ました
空宮と呼ばれる状態で、珍しいことではありません。対宮(向かい側の宮)の星を借りて読むのが基本で、性質が固定されにくく柔軟、と解釈されることが多いです。
14主星以外の星もありますか
主星のほかに、左輔・右弼・文昌・文曲などの吉星、擎羊・陀羅・火星・鈴星などの煞星、さらに多数の小星があります。当サイトの表示範囲は鑑定画面をご確認ください。
紫微斗数と四柱推命で性格が違って出ました
読み方の体系が違うため、表現が異なることはよくあります。矛盾ではなく視点の違いとして、共通する傾向を参考にしてください。
時辰とは何ですか
1日を2時間ごとに12に分けた区分で、子の刻(23〜1時)から亥の刻(21〜23時)まで十二支で表します。紫微斗数では出生時刻をこの時辰に当てはめて命宮を求めます。
大限と流年はどう違いますか
大限は10年単位の大きな運気の流れ、流年はその年ごとの運気です。大限で人生の時期のテーマを見て、流年でその年の具体的な傾向を読む、という二段階で使われます。
紫微斗数は旧暦の閏月生まれをどう扱いますか
閏月生まれの扱いは流派で異なり、前月に含める・後月に含める・15日で分ける、などの方法があります。当サイトの扱いは「当サイトでの計算方法」の項をご覧ください。
14主星の中に良い星と悪い星はありますか
主星に吉凶の序列はなく、それぞれ異なる性質を持ちます。煞星(擎羊・陀羅など)が同じ宮にあると性質が変化するため、主星だけで判断しないのが基本です。
紫微斗数の本は日本語で読めますか
日本語の入門書・解説書が複数出版されています。命盤の作り方から学べる本を選び、当サイトの鑑定結果で自分の命宮を確認しながら読むと理解が進みます。
命盤は一生変わりませんか
出生時の命盤は変わりませんが、大限(10年)・流年(1年)・流月(1か月)で巡る星が変わるため、読む内容は時期によって変わります。
紫微斗数と西洋占星術のハウスは対応しますか
どちらも12の領域に人生の分野を割り当てる点は似ており、命宮と第1ハウス、夫妻宮と第7ハウス、官禄宮と第10ハウスのように、対応させて理解する説明もあります。ただし星の配置の仕組みが全く異なるため、対応は理解の補助にとどめてください。
紫微斗数で相性は見られますか
お互いの命盤を重ねて、相手の主星が自分のどの宮に入るかを読む「合盤」という方法があります。当サイトの総合鑑定では相性は宿曜占星術で表示していますが、紫微斗数でも読むことができます。
流月・流日とは何ですか
流年(1年)をさらに月・日単位に細かくした運気の区切りです。当サイトの今日の運勢は、流日の考え方にもとづいて判定しています。
※本記事は占術の考え方を紹介するものであり、その内容について科学的根拠を保証するものではありません。 鑑定結果はエンターテインメントとしてお楽しみください。