Claude Codeを一部の部署から全社に展開しようとするタイミングで、必ずと言っていいほど情報システム部門・法務部門から確認が入ります。「セキュリティは大丈夫か」という問いに答えられないまま展開すると、承認が下りずに止まってしまうケースを数多く見てきました。
今回は、全社展開の前に整理しておきたいチェック項目をまとめます。
権限まわり
- 誰が、どの業務データにアクセスできる状態か整理されているか
- 部署・役職ごとにアクセス範囲を分ける設計になっているか
- 退職・異動時にアクセス権限を失効させる運用が決まっているか
ログ・監査まわり
- いつ、誰が、どのような指示を出したか追跡できる状態か
- 監査ログの保管期間・保管場所が社内規程と整合しているか
- インシデント発生時にログを確認できる担当者・手順が決まっているか
利用ルールまわり
- 顧客の個人情報・機密情報を入力してよい範囲が明文化されているか
- 生成された成果物を最終的に人が確認する工程が組み込まれているか
- 利用ガイドラインの周知・研修が全対象者に行き届いているか
合意形成の進め方
これらを情報システム部門に丸投げすると、「よく分からないから保留」という判断になりがちです。私たちがおすすめしているのは、先に上記のチェックリストを埋めた状態で相談を持ちかけることです。
「何が整っていないか」ではなく「何が整っているか」から会話を始めることで、承認までのスピードが大きく変わります。実際に、あるご支援先の地方金融機関では、このチェックリストを事前に整備した状態で情報システム部門に持ち込んだことで、3部署への先行導入が2週間で承認されました。
まとめ
全社展開のボトルネックは、多くの場合「技術」ではなく「合意形成の順番」にあります。凪AIのガバナンス設計支援では、このチェックリストの整備から情報システム部門・法務部門との合意形成まで併走しています。