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浄水型ウォーターサーバーは月何リットル使えば元が取れる?定額3,980円の損益分岐を、ペットボトル・浄水ポット・宅配ボトルと比較

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要点

  • 浄水型(水道水補充型)は使う量に関係なく月額定額。月額3,980円なら、2Lペットボトル(1本100円換算)で月40本=80L、宅配ボトル型(12L 1,800円換算)で月約24L=2本を超えると浄水型のほうが安くなる
  • 1人暮らしで飲用だけ(月20〜30L)なら、浄水ポットやペットボトルのほうが安い。2人以上で料理にも使う(月50L以上)と浄水型が優位になりやすい
  • 比較するときは月額に「電気代(月500〜1,000円)」「フィルター交換費」「初期費用・解約金」を足し、ペットボトルには「買いに行く手間・ゴミ」を加味する
  • 浄水型は災害時の備蓄にならないため、備蓄用の水は別に用意する前提で考える

「水道水を入れるだけで定額飲み放題」と聞くと安く感じますが、定額制は使う量が少ないほど1Lあたりの単価が上がる仕組みです。月にどれだけ使えば、ペットボトルを買うより、浄水ポットを使うより、宅配ボトル型を契約するより安くなるのか。この記事では、月額3,980円の浄水型を基準に、使用量別の損益分岐を計算します。各方式の仕組みの違いは「水道直結型と宅配型の違い」で整理しています。

浄水型ウォーターサーバーの費用構造

浄水型(水道水補充型・給水型)は、サーバー上部のタンクに水道水を注ぎ、内蔵フィルターでろ過して冷水・温水にする方式です。ボトルの配送がないため「水代」が発生せず、費用は次の3つになります。

浄水型の月々の費用(一般的な目安)
月額レンタル料3,000〜5,000円定額。使用量で変わらない。フィルター代込みの会社が多い
電気代500〜1,000円エコモードの有無で差。「電気代は月いくら?」参照
水道代月80Lで約20円水道水1Lあたり0.2〜0.3円程度。無視できる額
初期費用・解約金0〜数万円最低利用期間内の解約で解約金がかかる会社が多い

本記事では月額3,980円+電気代700円=月4,680円を浄水型の実質コストとして計算します。例として、定額制の水道水補充型サーバーであるアクアバンクは、月額3,980円(表示箇所により4,378円)で「月額利用料金以外に月々の費用はかからない」(電気代・水道代を除く)と案内し、年1回の訪問メンテナンス時にカートリッジを無料交換するとしています(広告主の表記に基づく紹介です。最新の料金・条件は公式サイトでご確認ください)。

損益分岐①: ペットボトルと比べる

2Lペットボトルを1本100円(まとめ買いの参考価格)とすると、月4,680円分は46.8本=約94Lです。月額のみ(3,980円)で計算すると40本=80Lです。

ペットボトル(2L 100円)との比較
月20L(1人・飲用のみ)ペットボトル 1,000円浄水型4,680円。ペットボトルが3,680円安い
月50L(2人・飲用+一部料理)ペットボトル 2,500円浄水型4,680円。まだペットボトルが安い
月94L(分岐点)ペットボトル 4,700円ここで同額
月150L(家族・料理にも)ペットボトル 7,500円浄水型が2,820円安い

金額だけならペットボトルは強いですが、月94Lは2Lボトル47本で、重さ94kg分を運び、47本のゴミを出す計算です。「買いに行く・運ぶ・捨てる」の手間をどう評価するかで、分岐点は実質的に下がります。

損益分岐②: 浄水ポット・蛇口直結浄水器と比べる

浄水ポット(本体2,000〜4,000円、カートリッジ1個1,000円前後で2か月)なら、月のコストは500〜700円程度です。蛇口直結型の浄水器も同程度です。

浄水ポット(月600円換算)との比較
費用浄水型は月4,000円以上高い使用量に関係なく浄水ポットが安い
冷水・温水浄水ポットにはない冷蔵庫で冷やす、湯は沸かす手間がかかる
ろ過の速さ・量ポットは1回1〜2L、数分待つ家族で使うと待ち時間が積み上がる

「常温の浄水が飲めればよい」なら、浄水ポットに勝る方式はありません。浄水型ウォーターサーバーの月4,000円の差は、冷水・温水がすぐ出ること待たずに大量に使えることに払う金額です。お茶・コーヒー・カップ麺・ミルク作りで温水を毎日使う人は、電気ケトルの手間と電気代(1回沸かして数円、月数百円)も比較に入れてください。

損益分岐③: 宅配ボトル型と比べる

宅配ボトル型は「水代(12Lで1,500〜2,000円)+レンタル料(0〜1,000円)+電気代」で、使う量に比例して増えます。12Lボトル1本1,800円・レンタル無料・電気代700円で計算します。

宅配ボトル型(12L 1,800円)との比較
月24L(2本)宅配型 4,300円浄水型4,680円。ほぼ同額(分岐点)
月36L(3本)宅配型 6,100円浄水型が1,420円安い
月48L(4本)宅配型 7,900円浄水型が3,220円安い
月72L(6本)宅配型 11,500円浄水型が6,820円安い

宅配型からの乗り換えを考える人にとって、分岐点は月2本(24L)と低く、2人以上の世帯ではほぼ浄水型が安くなります。宅配型には「天然水が飲める」「ボトルが備蓄になる」という浄水型にない価値があるため、金額差をその価値と比べて判断します。宅配型で水が余って困っている人は「水が飲みきれないときの4つの手」も参考にしてください。

世帯別: どの方式が安いか

使用量別の最安方式(月額3,980円の浄水型を基準に試算)
1人・飲用のみ(月15〜25L)浄水ポット < ペットボトル < 宅配型 ≒ 浄水型浄水型は割高。冷温水の利便性に月4,000円払えるかで判断
1人・料理にも(月30〜40L)浄水ポット < ペットボトル < 浄水型 < 宅配型宅配型より浄水型が安くなる
2人(月40〜60L)浄水ポット < ペットボトル ≒ 浄水型 < 宅配型ペットボトルの手間を考えると浄水型が現実的
3人以上・料理にも(月80L〜)浄水ポット < 浄水型 < ペットボトル < 宅配型浄水型の定額が最も効く

1人暮らしで「そもそもウォーターサーバーが必要か」から考える場合は「ウォーターサーバーは一人暮らしにいらない?」で判断基準を整理しています。

定額の浄水型を検討するなら

アクアバンクは水道水補充型で、月額利用料金以外に月々の費用はかからない(電気代・水道代を除く)と案内されています。年1回の訪問メンテナンスでカートリッジを無料交換するとされており、フィルター代を別に見積もる必要がありません。初期費用・契約期間・解約金は公式サイトで確認してください。

自分の使用量を見積もる方法

損益分岐を当てはめるには、まず月の使用量が必要です。次の目安で足し上げると、おおよその数字が出ます。

用途別の1日あたりの目安
飲用(水・お茶・コーヒー)1人1〜1.5L夏は増える。在宅時間が長いほど多い
料理(米を研ぐ・煮物・スープ)1回0.5〜1L米を炊く水を浄水にするかで大きく変わる
カップ麺・インスタント1回0.3〜0.5L温水を使う頻度の目安にもなる
赤ちゃんのミルク1日1L前後ミルクを作れるのはいつまで」参照
ペット・植物1日0.2〜0.5L浄水を使うかは家庭による

例えば2人暮らしで、飲用2.5L+料理1L=1日3.5L→月105Lなら、ペットボトルより浄水型が安い領域に入ります。1人で飲用1.2Lだけ→月36Lなら、浄水ポットかペットボトルが安く、浄水型は宅配型より安い、という位置づけになります。

宅配型から浄水型に乗り換える手順

  1. 現在の宅配型の契約で、更新月と解約金を確認する(更新月以外の解約で1〜2万円かかることが多い)
  2. 直近3か月の配送本数から、月の使用量を出す(12L×本数)
  3. 上の表で、浄水型に変えた場合の月額差を計算する。解約金がかかるなら、その差額で何か月で回収できるかを見る
  4. 浄水型の申込と、宅配型の解約日を調整し、水がない期間を作らない
  5. 宅配型のサーバーを水抜きして返却する(「返却手順」参照)
  6. 余った未開封ボトルは備蓄用に取っておく

解約金が15,000円で、月額差が3,000円なら、回収に5か月かかります。更新月まで半年以内なら待ったほうが安く済むことがあります(「更新月なら0円」参照)。

計算に入れ忘れやすい費用

  • フィルター交換費: 月額に含まれる会社と、半年ごとに数千円かかる会社がある。含まれていなければ月額に月換算で足す
  • 初期費用・設置費: 0円の会社が多いが、有料なら契約期間で割って月額に足す
  • 解約金: 最低利用期間(2〜3年が多い)内の解約で1〜2万円。途中でやめる可能性があるなら実質コストに影響する。「解約金は更新月なら0円になる」参照
  • 電気代の差: エコモードなしの機種は月1,000円を超えることがある
  • 宅配型の水の余り: 定期配送で使い切れないボトルは、実質的に単価を押し上げる
  • 備蓄の別購入: 浄水型は停電・断水で使えない。備蓄用のペットボトルを別に買う費用(月数百円)を足すと公平

浄水型が向かない人

  • 月の使用量が25L以下で、常温の水で問題ない人(浄水ポットで十分)
  • 天然水の味にこだわる人(浄水型は水道水がベース)
  • 災害時の備蓄をウォーターサーバーに兼ねさせたい人(宅配型のボトルは備蓄になる)
  • タンクへの給水(1日1〜2回、数L)を面倒に感じる人(水道直結型か宅配型が向く)
  • 2〜3年以内に引っ越し・解約の可能性が高い人(解約金のリスク)

契約前に確認する順番

  1. 先月の水の使用量を見積もる(ペットボトルの本数、お茶・コーヒーの回数、料理での使用)
  2. 上の表で、自分の使用量での最安方式を確認する
  3. 浄水型が候補なら、月額にフィルター・電気代・初期費用を足した「実質月額」を出す
  4. 最低利用期間と解約金を確認し、その期間使い続ける見込みがあるかを考える
  5. 設置場所(タンクに給水しやすい高さ・コンセント・排熱スペース)を確認する
  6. 備蓄用の水を別に用意する前提で契約する

よくある疑問

浄水型は水道水と何が違うのですか

水道水を内蔵フィルターでろ過し、塩素臭やにおいの原因物質を減らして、冷水・温水にして出す方式です。水そのものは水道水がベースで、ろ過の性能はフィルターの種類(活性炭・中空糸膜など)で異なります。各社が公開しているろ過性能の表記を確認してください。

月額3,980円は安いほうですか

浄水型の月額は3,000〜5,000円が一般的で、3,980円は中間的な水準です。フィルター代が含まれるか、電気代の目安、初期費用・解約金を合わせた実質月額で比べてください。

1人暮らしでも元は取れますか

飲用だけで月20L前後なら、金額面では浄水ポットやペットボトルのほうが安く、元は取れません。冷水・温水がすぐ出る利便性に月4,000円を払う価値を感じるかで判断します。料理にも使い、月30L以上になるなら宅配型よりは安くなります。

給水の手間はどれくらいですか

タンク容量は機種により3〜6L程度で、家族で使うと1日1〜2回の給水になります。1回30秒程度の作業ですが、毎日続くため「面倒」と感じる人もいます。給水が不要な水道直結型は設置工事が必要で、引っ越しや設置場所に制約が出ます。

停電・断水のときは使えますか

電気で冷温水を作るため、停電時は常温の水しか出ないか、機種によっては出ません。断水時はタンクに残った水だけです。災害への備えとしては、別にペットボトルの備蓄が必要です。

解約金はいくらですか

会社と契約期間によって0円〜2万円程度と幅があります。最低利用期間(多くは2〜3年)を過ぎれば0円になる会社が一般的です。契約前に必ず確認し、更新月をメモしておいてください。

本記事の試算は、2Lペットボトル100円、12L宅配ボトル1,800円、浄水ポット月600円、電気代月700円という参考値に基づく一般的な目安です。実際の価格は店舗・地域・契約内容で異なります。各社の最新の料金・条件は公式サイトでご確認ください。