ウォーターサーバーのコストというと水代とレンタル料に目が行きますが、実際にはもうひとつ、毎月かかり続ける費用があります。電気代です。24時間つけっぱなしで温水と冷水を保つ機械なので、当然ながら電気を使います。金額は月数百円程度ですが、年間にすると数千円、契約が2〜3年続けば1万円を超える固定費になります。ここでは各社が公式に示している目安と、その数字の読み方を整理します。
各社が公式に示している電気代の目安
まずは実際の金額です。以下は各社(またはその運営会社)が公式サイトで示している数値です。機種によって差があり、同じ機種でもエコモードを使うかどうかで変わります。
| プレミアムウォーター スリムサーバー4(ロングタイプ) | 通常 約630円/月 | 1日約21円。27円/kWh、温水・冷水各600mL/日で試算 |
| プレミアムウォーター 同機種のエコモード使用時 | 約520円/月 | 1日約17円。同社はエコモードで1日17円程度に抑えられる機種を2種類用意と案内 |
| コスモウォーター SmartプラスNext | 474円〜 | 運営会社コスモライフのページに記載。ECO機能あり |
おおまかには月500〜700円前後が目安になります。エコモードを備えた機種を選び、実際に使うかどうかで100円前後の差が出る、という捉え方が実態に近いところです。
表示された金額をそのまま比較してはいけない
ここが多くの比較記事で見落とされている点です。各社が示す電気代は、前提となる条件がそろっていません。たとえばプレミアムウォーターは27円/kWhで温水・冷水を各600mL/日使った場合という条件を明記しています。一方、コスモウォーターの運営会社のページでは、算出基準としてJDSA基準またはメーカー公式発表を用い、計算例では31円/kWhを参考値として示しています。
単価が27円と31円では、同じ消費電力でも表示される金額が変わります。使用量の前提も違えば、なおさらです。つまり「A社は630円、B社は474円だからB社のほうが安い」とは言い切れないということです。比べるなら、金額そのものより「エコモードの有無」「消費電力(W)」といった条件のそろった項目を見るほうが確実です。
電気代を下げる4つの方法
機種を変えなくても下げられる余地があります。プレミアムウォーターが公式に挙げている方法は次の4つです。どれも今日から実行できます。
- エコモード搭載機種を選ぶ ― 自動で温水ヒーターをオフにする機能。これが最も効果が大きい
- 設置場所に注意する ― 壁から15cm以上離し、直射日光を避ける。放熱を妨げない場所に置く
- 電源プラグを抜かない ― 頻繁な再加熱・再冷却を避ける。抜くとかえって電力を使う
- 定期的に掃除する ― 背面のホコリを月1回程度除去する
特に3つ目は誤解されやすいところです。「使わない時間は電源を抜けば節約になる」と考えがちですが、再び入れたときにタンク全体を加熱・冷却し直すため、逆に電力を使ってしまうことがあります。
電気代込みの総額で考える
ウォーターサーバーの月額を判断するときは、水代・レンタル料・電気代の3つを足して見る必要があります。仮に電気代が月600円だとすると、年間で7,200円、2年契約なら約14,400円です。水代の単価が少し安くても、電気代の差で逆転することがあるのはこのためです。
| 水代 | 使用量に比例 | 最低購入本数(ノルマ)があると使わなくても発生する |
| サーバーレンタル料 | 無料〜有料 | サービスによって異なる |
| 電気代 | 月500〜700円前後 | 機種とエコモードの使用有無で変わる |
コスト構造そのものの比較のしかたは「ウォーターサーバーの選び方」で整理しています。ノルマ分の水が使い切れていない場合は、電気代よりそちらのほうが金額のインパクトが大きいことが多いため、「ウォーターサーバーの水が飲みきれない|解約する前に試せる4つの手」もあわせて確認してみてください。
そもそも電気代が気になるなら
ウォーターサーバーの電気代は月数百円です。もし家計全体で電気代を下げたいのであれば、サーバー側の節約よりも電気の契約そのものを見直すほうが金額の効果は大きくなります。契約プランや電力会社を変えるだけで、使い方を変えずに単価を下げられる場合があります。
よくある疑問
ウォーターサーバーの電気代は月いくらですか
機種によって幅があります。プレミアムウォーターはスリムサーバー4(ロングタイプ)について、通常使用時で月約630円、エコモード使用時で月約520円という目安を示しています。コスモウォーターの運営会社は、SmartプラスNextの電気代を474円からと案内しています。いずれも各社が定める条件での試算値です。
使わないときは電源を抜いたほうが節約になりますか
逆効果になることがあります。電源を抜くとタンク内の水温が戻ってしまい、再び電源を入れたときに加熱と冷却をやり直すため、かえって電力を使う場合があります。プレミアムウォーターも電気代を安くする方法として「電源プラグを抜かない」ことを挙げています。
設置場所で電気代は変わりますか
変わります。プレミアムウォーターは設置場所の注意点として、壁から15cm以上離すことと直射日光を避けることを挙げています。放熱がうまくいかない場所や室温が高い場所では、冷却のために余計な電力を使うことになります。
各社が出している電気代の目安はそのまま比較できますか
そのまま並べて比べることはできません。電気の単価や使用量の前提が会社ごとに違うためです。たとえばプレミアムウォーターは27円/kWhで温水・冷水各600mL/日という条件を示しており、コスモウォーターの運営会社は31円/kWhを参考値として計算例に用いています。条件を揃えずに金額だけを比べると判断を誤ります。
電気代チェックリスト
- 使っている機種にエコモードがあるか確認した
- 壁から15cm以上離し、直射日光の当たらない場所に置いている
- 使わない時間帯も電源プラグは抜いていない
- 背面のホコリを月1回程度掃除している
- 水代・レンタル料・電気代の合計で月額を把握している
まとめ
ウォーターサーバーの電気代は月500〜700円前後が目安で、エコモードの有無と設置場所で100円程度は変わります。ただし各社が示す金額は算出条件がそろっていないため、金額だけを横に並べて比べるのは適切ではありません。比べるならエコ機能の有無を見て、あとは設置場所と掃除で下げるのが現実的です。そして家計全体で電気代を下げたいなら、サーバーより電気の契約そのものを見直すほうが効果は大きくなります。詳しくは「電気・ガスの乗り換えで固定費を下げる」で比較すべき4つのポイントを整理しています。ウォーターサーバー自体をやめるか迷っている場合は「ウォーターサーバーをやめたい人のための完全ガイド|費用と手順」をご覧ください。水道直結型と宅配型どちらを選ぶか迷っている場合は「ウォーターサーバーは水道直結型と宅配型どっちがいい?工事・料金・断水時で比較」、赤ちゃんのミルク用に契約中で電気代を含めた継続コストが気になる場合は「赤ちゃんのミルク用ウォーターサーバー、いつまで使う?卒業の目安と選択肢」もあわせてご覧ください。
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