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ウォーターサーバーの電源を切ったまま放置してしまった|期間別の再開手順と、飲まずに捨てるべきケース

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要点

  • 電源を切って放置した期間が2週間以内なら、電源を入れ直し、温水ランプが点いてから冷水・温水を各コップ2〜3杯捨てれば再開できるのが一般的な案内
  • 1か月以上放置したなら、セットしてあったボトル(または浄水型のタンク内の水)は飲まずに捨て、新しいボトルで捨て水をしてから使う。多くのメーカーが「1か月以上使わないなら水抜きして電源を切り、再開時はメンテナンスを」と案内している
  • 出てきた水が濁っている・においがする・ぬめりがある、あるいは水漏れや異音がある場合は、期間に関係なく自分で再開せず、契約先のカスタマーセンターに連絡する
  • そもそもメーカー各社は「短期の不在なら電源を切らない」よう案内している。理由は、温水タンクの加熱と冷水の低温維持が雑菌の繁殖を抑えているため。次回からは「電源ON+空ボトル」か「休止手続き」に切り替える

「引っ越しの片付けで抜いたまま忘れていた」「電気代がもったいなくて切ったら、そのまま2か月使っていなかった」「帰省中にコンセントを抜いて帰ってきた」。ウォーターサーバーの電源を切ったまま放置してしまう状況は珍しくありません。問題は、その水をそのまま飲んでいいのか、どこまで捨てれば使い直せるのか、メーカーに連絡すべきなのかが、放置した期間によって変わることです。この記事では、各社の公式FAQで共通して案内されている目安をもとに、期間別・サーバーの種類別に判断と手順を整理します。なお、最終的な判断は契約先の案内に従ってください。

なぜ「電源を切って放置」が問題になるのか

ウォーターサーバーの内部では、温水タンクが80〜90℃前後に保たれ、冷水タンクは5〜10℃前後に冷やされています。この温度が、タンク内で雑菌が増えるのを抑えています。電源を切ると両方のタンクが常温になり、しかも水は動かないまま。ボトルの水は密閉されていても、いったんサーバーにセットしたボトルは外気と接している状態です。

このため各社は「短期間の不在でも電源は切らない」と案内しています。例えば三ッ輪産業(クリクラ)やTOKAI(うるのん)のFAQでは「2週間程度使用しない場合、電源は切らないでください。利用を再開する際は冷水と温水を各コップ2杯ほど排水してからご使用ください」と説明しています(出典: 三ッ輪産業 よくある質問TOKAI うるのん FAQ)。プレミアムウォーターも「1か月以上2か月未満の不在は、空ボトルをセットして電源はONのまま」とし、再開時は新しいボトルで捨て水をするよう案内しています(出典: プレミアムウォーター公式サイト)。

つまり「電源を切って放置」は、メーカーが想定している使い方の外にある状態です。だからといって必ず廃棄というわけではなく、期間で切り分けます。

期間別: そのまま使えるか、捨てるべきか

電源を切って放置した期間別の目安(各社FAQの共通項から整理)
放置した期間セット済みボトルの水やること
数日〜2週間捨て水をすれば使える目安電源ON → 温水ランプ点灯まで待つ → 冷水・温水を各コップ2〜3杯捨てる
2週間〜1か月ボトルは交換が無難残っているボトルは飲用以外(掃除・植木)に回し、新しいボトルで捨て水をたっぷり(各500ml程度)
1か月以上飲まずに捨てるボトルとタンク内の水を全部捨て、新ボトルで捨て水。メーカーに「長期間電源を切っていた」と伝えてメンテナンスの要否を確認
数か月〜半年以上自分で再開しない水抜きの上でカスタマーセンターに連絡。内部洗浄または本体交換の案内になることが多い

アクアクララは「1か月以上使用しない場合は水抜きをして電源を切り、利用再開時にメンテナンスを受けると安心」と案内しています(出典: アクアクララ公式サイト)。この「1か月」が、多くの会社で「自分で再開してよい範囲」と「メーカーに相談する範囲」の境目になっています。

サーバーの種類で変わる点

宅配ボトル型(コスモウォーター・プレミアムウォーター・フレシャス・クリクラなど)

ボトルとタンクが分かれているので、判断はしやすい方です。ボトルの未開封分(まだサーバーにセットしていないもの)は、賞味期限内で直射日光を避けて保管していれば問題ありません。捨てる対象は「セットしていたボトルの残り」と「タンク内の水」だけです。上置き型(ボトルを上に載せる)は、ボトルを外すとタンク内の水が残るので、捨て水で排出します。下置き型(ボトルを下に入れる)はポンプでくみ上げる構造のため、電源を入れないと水が出ません。

浄水型(every frecious・Locca・ハミングウォーターなど)

水道水をタンクに入れて浄水する方式です。タンク内の水そのものが放置されていたことになるため、期間にかかわらず、まずタンクの水を全部捨てて、タンクを洗ってから新しい水道水を入れるのが基本です。フィルターは水に浸かったまま放置されているので、1か月以上放置した場合は交換時期を前倒しするか、メーカーに相談してください。every frecious は長期不在時も電源プラグと冷水・温水のスイッチをONのままにするよう案内しています(出典: エブリィフレシャス Q&A まとめ、公式FAQに基づく)。

水道直結型

配管からサーバーまでの間の水が停滞しています。再開時は、電源を入れる前にサーバー手前の止水栓が開いていることを確認し、電源ON後に温水・冷水それぞれ1〜2L程度を捨ててから使います。直結型は設置業者の管理範囲になることが多いので、1か月以上の放置なら業者に連絡するのが確実です。各方式の違いは「水道直結型と宅配型の違い」で比較しています。

再開手順(2週間以内・自分で再開する場合)

  1. 外観を確認する: 本体まわりの水漏れ跡、ボトル差込口のぬめり、コックの汚れを見る。異常があれば手順を止めて連絡
  2. ボトルを交換する(2週間を超えている場合): セット済みのボトルを外し、新しいボトルをセットする。差込口はアルコールを含ませた布で拭く
  3. 電源を入れる: コンセントを差し、冷水・温水スイッチをON。エコモードや温水オフ設定になっていないか確認
  4. 温水ランプが点くまで待つ: 温水が設定温度に達するまで機種により30分〜1時間程度。この間は水を出さない
  5. 捨て水をする: 冷水・温水を各コップ2〜3杯(500ml前後)出して捨てる。最初の1杯は色・においを確認する
  6. においと味を確認する: 常温に近い冷水を少量口に含み、カルキ臭以外の異臭(カビ臭・生臭さ・プラスチック臭)がないか確認。少しでも気になれば飲まない

捨て水の量は「コップ2杯」がFAQの標準的な案内ですが、放置期間が長いほど多めに出しておくのが安全です。捨てた水は飲まなければよいので、植物の水やりや掃除に使えます。

飲まずに捨てる・自分で再開しないべきケース

  • 出てきた水が白濁・黄ばみしている、または数分置いても濁りが消えない
  • においがする(カビ臭・生臭さ・薬品臭)。捨て水を1L以上しても消えない
  • コックや差込口にぬめり・黒い点がある
  • 本体から異音・異臭がする、水漏れの跡がある
  • 放置期間が1か月以上、または期間が分からない
  • 夏場(室温が高い時期)に2週間以上放置した
  • 赤ちゃんのミルクや、体調に不安のある家族が使う(「ウォーターサーバーで赤ちゃんのミルクを作れるのはいつまで?」参照)

これらに当てはまる場合は、契約先のカスタマーセンターに「電源を切ったまま○週間放置してしまった」と正直に伝えてください。多くの会社で、内部洗浄・部品交換・本体交換のいずれかの案内になります。費用は、通常の定期メンテナンスの範囲なら無料、放置による汚損と判断されれば有料になる場合があります。

再開より交換のほうが安いことがある

放置期間が長く本体交換が有料になる場合、契約更新月が近ければ、いったん解約して別のサーバーに乗り換えたほうが安く済むこともあります。解約金が0円になる更新月の考え方は「解約金は更新月なら0円になる」で整理しています。

「電源を切っていた間」の電気代と、放置していたボトルの扱い

電源を切っていた期間は電気代がかかりませんが、切っていたことで発生する損失のほうが大きくなりがちです。1本12Lのボトルは1,500〜2,000円前後で、これを捨てることになれば、電源を入れたままにしておいた場合の電気代(月500〜1,000円程度が各社の目安。詳しくは「ウォーターサーバーの電気代は月いくら?」)を上回ります。メンテナンスが有料になればさらに差が開きます。

未開封のボトルは捨てる必要がありません。賞味期限(未開封で製造から6か月〜1年程度が一般的)内であれば、そのまま次のボトルとして使えます。開封済みで放置していたボトルは飲用にはせず、料理以外の用途(掃除・洗車・植物)に回すか、災害用の生活用水として保管してください。

次回から「電源を切って放置」を防ぐ方法

不在期間別の正しい対応(各社FAQの共通項)
〜2週間電源ON・ボトルそのまま帰宅後に冷水・温水を各コップ2杯捨てる
2週間〜1か月電源ON・空ボトルをセット水を使い切った空ボトルを差したまま電源は入れておく。再開時は新ボトルで捨て水
1か月以上水抜き・電源OFF・休止手続き配送を止め、再開時にメンテナンスを依頼。休止の条件は会社ごとに違う

ポイントは、「電源を切るなら水抜きまでセットで行う」ことです。電源だけ切って水を残すのが最も避けたい状態です。水抜きの具体的な手順は「ウォーターサーバーの返却手順|水抜きのやり方」にまとめています。また、長期間使わないことが分かっているなら、休止やスキップの制度を使ったほうが、ボトルを無駄にせずに済みます(「休止と解約の違い」参照)。

「電気代が気になって切ってしまう」のが原因なら、エコモード付きの機種に変えるか、そもそも使用量に対してサーバーが合っていない可能性があります。「ウォーターサーバーは一人暮らしにいらない?」で、続ける・やめるの判断を整理しています。

よくある疑問

コンセントを抜いたまま3日間放置しました。捨て水だけで大丈夫ですか

各社FAQの案内では、2週間程度までは電源を入れ直して冷水・温水を各コップ2杯ほど捨てれば使えるとされています。3日であれば、この範囲です。ただし夏場で室温が30℃を超えるような環境だった場合は、捨て水を多めにし、においを確認してから使ってください。

電源を切っていた間、ボトルの水は腐りますか

密閉された未開封ボトルは腐りません。サーバーにセットして開封状態になっていたボトルは、外気に触れているため、時間が経つほど雑菌が増える可能性があります。「腐る」というより「飲用に適さなくなる」状態で、見た目やにおいで分からないこともあるため、期間で判断するのが安全です。

電源を入れ直したら温水が出ません

温水は設定温度に達するまで30分〜1時間ほどかかります。それを過ぎても出ない場合は、温水スイッチがOFFになっていないか、エコモードや温水オフ機能が働いていないか確認してください。チャイルドロックが掛かっている機種もあります。それでも出なければ、加熱部の故障の可能性があるので連絡してください。

メンテナンスを頼むと費用はいくらかかりますか

会社と契約プランによって異なります。定期メンテナンスがプランに含まれている会社では無料の範囲で対応されることがあり、放置による汚損と判断されると有料(数千円〜本体交換費用)になる場合があります。連絡時に「費用がかかる場合は事前に教えてほしい」と伝えておくと安心です。

浄水型のフィルターは交換しないとダメですか

1か月以上放置した場合は、フィルターが水に浸かったままだった時間が長いため、交換を前倒しするのが無難です。多くの浄水型は定期的にフィルターが送られてくる契約なので、次回分を早めに送ってもらえるか、または追加購入が必要か、メーカーに確認してください。

放置したまま解約したい場合はどうすればいいですか

放置していたことは解約の手続きに影響しません。ただし返却時には水抜きが必要で、放置していた水も含めて全部抜いてから返却します。解約金が発生する時期かどうかを先に確認し、更新月が近ければそれまで待つ選択肢もあります。手順は「ウォーターサーバーをやめたい人のための完全ガイド」を参照してください。

本記事の期間の目安は、各社が公式サイトで公開しているFAQの共通項をもとに整理したものです。機種や契約内容によって案内が異なるため、実際の再開・廃棄の判断は必ず契約先の案内に従ってください。