引っ越しは、ウォーターサーバーを「そのまま続ける」か「やめる」かの分かれ道になります。住所を変えるだけの手続きで済むこともあれば、引っ越し先が配送エリア外で解約せざるを得ず、しかも解約金がかかってしまうこともあります。先に確認する順番を間違えなければ、想定外の出費はかなり防げます。ここでは確認すべきことを順番に整理します。
最初に確認するのは「引っ越し先が配送エリア内か」
住所変更の手続きより先に確認すべきなのが、引っ越し先が配送エリアに入っているかどうかです。ここがエリア外だと、住所変更ではなく解約の話になり、必要な準備がまったく変わります。配送エリアは各社の公式サイトで確認できますが、境界付近で判断が難しい場合はカスタマーセンターに直接聞くのが確実です。
引っ越し先の住所が決まったら、次の順番で進めると手戻りがありません。
- 引っ越し先が配送エリア内かどうかを確認する
- エリア内なら住所変更、エリア外なら解約の手続きに進む
- 解約になる場合は解約金が発生する時期かどうかを確認する
- 水抜き・梱包を自分でやるのか、担当者が来るのかを確認する
エリア内なら住所変更の手続きだけで済む
引っ越し先がエリア内であれば、基本的には住所変更の連絡で契約を継続できます。手続き方法は会社によって、電話・マイページ・問い合わせフォームなどに分かれます。あわせて、引っ越し前後の配送をどう扱うかも決めておく必要があります。
引っ越しの前後は在庫を持ちたくない時期です。荷造り中に水が届いても置き場所に困るため、配送を一時的に止められるかどうかを確認しておくと荷物を増やさずに済みます。スキップの条件は会社ごとに差があり、無料回数が決まっている会社もあります。各社の条件は「ウォーターサーバーの水が飲みきれない|解約する前に試せる4つの手」で比較しています。
連絡は「引っ越しが決まった時点」で
連絡期限は会社によって異なります。住所変更だけなら直前でも間に合うことがありますが、配送の一時停止や、エリア外による返却日の調整まで必要になると、日程の余裕がないと詰まります。クリクラも引っ越しの案内で「引越しのやることリストに追加しておきましょう」と早めの連絡をすすめています。引っ越し日が確定した時点で連絡するのが結局いちばん安全です。
水抜きと梱包は誰がやるのか
ここは会社によってはっきり分かれます。クリクラの案内では「メーカーによって異なります。クリクラなど一部のメーカーでは、担当者がウォーターサーバー本体の水抜きや梱包の作業をしに来ます」と説明されています。つまり、自分で作業する会社と、担当者が来てくれる会社の両方があるということです。
自分で水抜きをする場合は、電源を抜いてから温水タンクのお湯が冷めるまで2〜3時間ほど待つ必要があります。引っ越し当日の朝に慌てて始めても間に合いません。具体的な手順は「ウォーターサーバーの返却手順|水抜きのやり方と各社の回収方法」にまとめています。
費用はかかるのか
引っ越しそのものにかかる費用も、会社によって扱いが違います。クリクラは公式サイトで「引越しに関する料金はすべて無料です」と明記しています。一方で、引っ越しをきっかけに解約となる場合は話が別で、契約内容によっては解約手数料が発生する可能性があると案内されています。
| 住所変更の手続き | 無料の会社が多い | クリクラは引越しに関する料金はすべて無料と明記 |
| 解約(エリア外など) | 0円〜数万円 | 最低利用期間内かどうかで大きく変わる |
| 再設置・移設作業 | 会社による | 担当者が作業する場合の費用負担は要確認 |
解約になりそうな場合、いちばん効くのは更新月かどうかの確認です。あと数ヶ月待てば解約金が0円になるケースもあるため、引っ越し日との兼ね合いで判断する価値があります。詳しくは「ウォーターサーバーの解約金は「更新月」なら0円になる|各社の条件を比較」をご覧ください。
自分で運ぶときの注意点
引っ越し業者に任せず自分で運ぶ場合、いちばん大事なのは向きです。クリクラは「立てた状態で移動するようにしてください。ウォーターサーバーを横にすると故障の原因になる可能性があります」と案内しています。車に積むときも寝かせず、立てたまま固定してください。
また、引っ越し業者が運ぶ場合でも、水抜きが済んでいないと運搬を断られることがあります。事前に業者へ「ウォーターサーバーがある」と伝えておくと当日のトラブルを避けられます。
電気・ガス・ネットの手続きも同時に済ませる
ウォーターサーバーの住所変更と並行して、電気・ガス・インターネットの停止と開始の連絡も必要になります。これらを1回の申し込みでまとめて代行してくれる無料の窓口があり、引っ越し前後の手続き漏れを防ぐ選択肢のひとつです。手続きの内容や対応エリアは公式サイトでご確認ください。
電気・ガス・ネットの引っ越し手続きをまとめて依頼する(無料)引っ越し日程別のスケジュール
| 時期 | やること | 補足 |
|---|---|---|
| 引っ越しが決まった時点 | 会社に連絡し、新住所が配送エリア内かを確認。移設方法(自分で運ぶ・会社が運ぶ)を決める | エリア外なら解約か休止の判断へ |
| 3〜4週間前 | 現住所への最終配送日と、新住所への初回配送日を決める | 引っ越し直後に水がない期間を作らないよう、初回配送を早めに |
| 1週間前 | 残りの水を使い切る計画。空ボトル(回収型)をまとめる | 余った未開封ボトルは新居に運べる |
| 前日 | 電源を切り、温水が冷めるまで待つ。水抜きをする | 手順は「返却手順の記事」と同じ |
| 当日 | 本体を梱包し、立てた状態で運ぶ。横倒しは冷却機構を傷める機種がある | 引っ越し業者に運んでもらう場合は「立てて運ぶ」と伝える |
| 新居到着後 | 設置して電源を入れる前に、機種の指示(数時間置いてから通電など)を確認 | 冷蔵庫と同じく、輸送直後の通電を避ける機種がある |
エリア外だった場合の3つの選択肢
- 解約: 引っ越しによる解約は、解約金が免除される会社と、通常通り請求される会社がある。契約書の「転居」の条項を確認する
- 休止: 数か月後に戻る予定(単身赴任など)なら、休止で契約を維持する方法がある。休止できる期間の上限と手数料を確認
- 他社への乗り換え: 新居のエリアで配送できる会社に乗り換える。乗り換えキャンペーンで解約金を相殺できる場合がある(「解約金を払わずに乗り換える手順」参照)
エリア外での解約は、自分の都合ではないため免除の交渉がしやすい項目です。「配送エリア外への転居のため、解約金の免除は可能か」と聞いてみてください。
ウォーターサーバー以外の電気・ガス・水道・ネットの手続きの順番と、無料の一括手続きサービスの仕組みは「引っ越しの電気・ガス・ネットはまとめて手続きできる?」で整理しています。
よくある疑問
引っ越しの連絡はいつまでにすればいいですか
期限は会社によって異なります。住所変更だけでなく、配送の一時停止や返却日の調整が必要になる場合があるため、引っ越しが決まった時点で早めに連絡するのが確実です。引っ越しのやることリストに入れておくと漏れません。
引っ越しに費用はかかりますか
会社によって異なります。クリクラは引越しに関する料金はすべて無料と案内しています。一方、契約内容によっては引っ越しをきっかけに解約となった場合に解約手数料が発生する可能性があります。自分の契約先の条件を必ず確認してください。
サーバーは自分で運んでもいいですか
自分で運ぶ場合は、立てた状態で移動してください。ウォーターサーバーを横にすると故障の原因になる可能性があります。また、運ぶ前に水抜きが必要かどうかも会社ごとに違うため、事前に確認してください。
引っ越し先が配送エリア外だった場合はどうなりますか
その会社との契約は続けられないため、解約することになります。契約内容によっては解約手数料が発生する可能性があるため、引っ越し先が決まった段階で配送エリアを確認し、エリア外なら解約金の有無もあわせて確認しておくと想定外の出費を避けられます。
引っ越し業者はウォーターサーバーを運んでくれますか
多くの引っ越し業者は運搬に対応しますが、水抜きは事前に自分で済ませておく必要があります。見積もり時に「ウォーターサーバーあり」と伝え、立てて運ぶよう依頼してください。
新居ですぐに水が届きますか
初回配送日は住所変更の手続き時に指定できます。引っ越し当日か翌日に届くよう早めに手配すると、水がない期間を避けられます。
契約者の名義や支払い方法も変える必要がありますか
住所変更だけなら名義は変わりません。同棲・結婚で契約者を変える場合は別途の手続きになります。支払い方法をこの機会に見直すなら「支払いをクレカに変更する手順」を参照してください。
引っ越し前チェックリスト
- 引っ越し先が配送エリア内かを確認した
- 住所変更の手続き方法と期限を確認した
- 引っ越し前後の配送を止めるか決めた
- 水抜き・梱包を自分でやるのか担当者が来るのか確認した
- 解約になる場合、更新月かどうかを確認した
引っ越しを機に見直すこと
引っ越しは、契約内容を見直す自然なタイミングです。住所変更の手続きのついでに、次の3点を確認しておくと、新居での固定費が整います。
- 消費量とノルマ: 世帯構成が変わる(同棲・単身赴任)なら、ノルマの本数を見直す
- 機種: 新居の設置場所(キッチンの広さ・床置きか卓上か)に合う機種へ変更できるか
- そもそも続けるか: 新居に浄水器が付いている、水道水の味が良い地域なら、宅配型を続ける理由が減る。「休止と解約どっちが得か」で判断する
電気・ガス・光回線も同時に手続きが必要になるため、「電気・ガスの乗り換え」「光回線の開通日数」もあわせて確認してください。
引っ越しの繁忙期(3〜4月)に注意することは
配送と回収の予約が取りにくくなるため、3〜4週間前より早めの連絡をおすすめします。引っ越し業者も同様に混むため、サーバーの運搬を依頼する場合は見積もり時に伝えてください。
新居の設置場所が決まっていません
電源(コンセント)の位置と、背面に放熱の隙間が取れる場所を優先します。キッチンの動線上で、直射日光とコンロの熱が当たらない場所が基本です。到着前に決めておくと、当日の設置がすぐ終わります。
海外へ引っ越す場合はどうなりますか
国内配送の会社では海外への移設はできないため、解約になります。転居先が配送エリア外の扱いになるため、解約金の免除を確認してください。
まとめ
引っ越し時のウォーターサーバーで損をするのは、配送エリアの確認を後回しにして、直前に「エリア外なので解約です」と言われ、しかも最低利用期間内で解約金がかかるというパターンです。逆に言えば、引っ越し先が決まった時点でエリアと更新月の2つを確認しておけば、大きな出費はほぼ避けられます。エリア外で解約せざるを得ない場合の進め方は「ウォーターサーバーをやめたい人のための完全ガイド|費用と手順」に、やめずに続けるか迷う場合は「ウォーターサーバーは休止と解約どっちが得か。判断基準まとめ」にまとめています。引っ越しを機に電気やガスの契約も見直すなら「電気・ガスの乗り換えで固定費を下げる」もあわせてご覧ください。